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抗うつ薬の体験談【レクサプロ(エスシタロプラム)】

大学を卒業し、無事に希望していた仕事に就くことができました。世間的には就くことが難しいとされていた職種のため、自信と自惚れた気持ちを持って入社日を迎えました。
そこから精神的に苦しい日々が始まります。


周りの同期が要領よく業務をこなす一方で、私といえばそうもいかず、夜遅くまで残業する日々が続きました。そうでもしないととても担当業務をこなすことができなかったからです。同僚に相談しようと思ったものの、内気な性格のため既に出来上がっていた同僚の輪に入ることができず業務上最小限の会話しかできませんでした。

自分を過剰に評価し自惚れた気持ちのあった私は、次第に自信をなくしていきました。そんな日々が続き、次第に体に異変が起き始めます。初めに起こった異変は「不眠」でした。

布団に入り寝ようと思っても、次の日やるべきことが頭から離れません。常に仕事のスイッチが入っている状態です。朝方ようやく眠くなり、1〜2時間だけの睡眠で仕事に向かう日もあれば、一睡もしない日も珍しくない状況でした。そのうち普段以上のネガティブな感情が頭の中をいっぱいにし、最終的には常に死にたいと考えるまでに至ります。そこでようやく上司の勧めで休職し、心療内科に通うこととなりました。

診察を受けた結果は「うつ状態」。そこで処方されたのが睡眠導入剤と抗うつ剤である「レクサプロ(エスシタロプラム)」でした。睡眠導入剤については一体どんなものなのか容易に想像できましたが、抗うつ剤についてはいまいちピンときませんでした。

先生が、セロトニンを働きを高める薬だと説明するのをぼやっとしながら聞いた記憶があります。当時は『こんな小さな薬なんかで自分の感情をコントロールできるのだろうか?』と半信半疑の気持ちもありましたが、言われた通り薬を飲み続けました。

そのうちだんだんとネガティブな感情が弱まっていき、元の元気な自分に戻っていきました。大体3〜4ヶ月ほどかかったと思われます。そのタイミングで大きな間違いをおかしてしまいます。

『元気になったのは休職してしっかり休んだおかげだろう』と考えた私は、抗うつ剤が切れても診察に行くことなく、服用を止めようと自己判断しました。すると1日もしないうちにまたネガティブな感情が湧き上がりそうになり、焦ってすぐに診察に向かいました。そこで初めて『うつ状態の私を元気にしてくれたのは、この薬のおかげでもあるんだ』と認識するに至ります。

「抗うつ剤」は思った以上に私たちの体・脳の中で働いてくれています。この文章が誰かの『自己判断で服用をやめる』という行為を止める手助けになれば幸いです。

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