【※漫画にて、「副作用としては耳鳴りと動悸」とありますが、正しくは適応障害の症状になります】
2年ほど前、前職で適応障害を発症した際、スルピリドとサインバルタを処方され、最終的に服薬期間の大半をサインバルタのお世話になって過ごしました。
ありがたいことに重症ではなく、1年未満の服薬期間で寛解に至りました。加療期間中、一度悪夢等の症状が強かったため服薬量が増えました。
発症直後は毎食後にスルピリド、朝夕はそれに追加してサインバルタ、あと確か胃薬だったかと記憶しています。スルピリドが撤退してからはサインバルタと胃薬のみになりました。
休職等はしなかったので、お薬ポーチに錠剤を入れて出勤していましたが、これは時々忘れる原因にもなったので処方箋の袋ごと鞄に突っ込んだ方が良かったです。
症状としては耳鳴りと不安感、焦燥感が体感として一番ひどかったのですが、サインバルタを飲んでいるうちはそうした症状は軽くなっていました。
ただ、飲み忘れた時の症状がつらかったです。そのうちの一度は出勤した後に調子を崩し「そう言えば朝飲み忘れたな」と気がついて、症状がつらくて結局早退することになりました。
正直なところこの時の症状が適応障害に基づくものなのか、離脱症状なのかは自分ではわかりませんが、とにかくものすごく怖かったのを覚えています。
その際の「不安感」「焦燥感」が病院に駆け込む直前と同じくらいのレベルで結構すごくて、ふわふわしているのに意味不明な不安感があり、どうしたらいいのかわからない、目の前のことに集中できないといった感じでした。ぼんやりして立っているのもつらいこともありました。
結局半年以上飲んでいましたが、最後の方には飲んでも飲まなくても一緒、といった具合になり、主治医の指導のもと卒薬しました。量は発症してすぐのあたりは2錠、あとは1錠で、最後の方は2日に1回服用するという風にしていました。
錠剤はあまり得意ではないのですが、口の中で溶けてしまうこともなくスムーズに飲めました。一時期併用していたスルピリドは口の中で溶けた時にちょっと苦かったような気がします。
前職、ちょっとよろしくない職場だったのかメンタルに支障を来たしてしまう人が多く、「何飲んでるの」「サインバルタ」「私もサインバルタ」といった具合で、かなりポピュラーな薬なんだなと感心したのと同時に「なぜ抗うつ薬の話題で盛り上がってしまうことになったのか…」と非常に複雑な気持ちになったのを覚えています。
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