統合失調症の陰性症状治療のためにパキシルを飲みました。
気分が落ち込み、楽しいはずの大学生活がどん底の状態でした。
死を常に意識している生活で、周りの浮かれた学生達が別次元の人たちに見えました。
診察を受け、薬による治療を始めました。パキシルの飲み始めは気持ちが悪くなり、吐きそうになる状態が二週間続きました。しかし、二週間経つと気持ち悪さは全くなくなり、鬱々とした気分は少し解消されてきました。
気分の落ち込みが酷かったので処方されたのですが、劇的に効果があるものではありませんでした。
漫然と飲み続け、暗い気持ちが続いたのでグラム数を20mgに上げてもらいました。すると目の前がパッと明るくなり、元気が出て気ました。
当時のアルバイト先では、人が変わった様に元気に挨拶ができ、やる気がみなぎりました。少し躁状態のような感じにもなっていたかもしれません。
しばらく飲み続け、大分鬱々とした気分も柔らぎ10mgに戻すことになりました。医師は無駄な処方をしない方針なので、必要のない薬は止めるという治療法です。10mgに戻した後も、特に鬱々とした気分が戻ることもありませんでした。
周りからみたら普通に見えるので、どれだけ落ち込みが辛いかは分かりません。自分との戦いです。合う薬に出会えば、安定した状態を保つことは可能です。
パキシルの最初の副作用は飲み続けることで解消されるので、吐き気がしたので止めると安易に判断せずに、しばらく様子をみることがよいのではないかと思います。
パキシルは現在は飲んでおらず、13年間もの間飲み続けました。あれだけ暗い気持ちだったことを忘れるくらいに効果があったと思います。
パキシルは離脱症状があるなどと言われていますが、私にはそのようなことは一切なく、普通に止めることができました。止めた今では落ち込みはなく、穏やかに過ごせています。
途中でグラム数を上げることがありましたが、それは悪いことではなく治療に必要なことだったと私は思っています。薬が増えると状態が悪くなったのではないかと考える方がいますが、そうではありません。必要なときに必要な治療を行うということなのだと思います。
その必要な治療を終えたら薬は減らせるんです。多剤処方は問題だと思いますが、きちんとした医師であれば必要のない薬は減らしてくれるはずです。
自分が安定できているかが、きちんとした医師かを見分けるコツなのではないかと思います。パキシルは私にとって必要な薬でした。今は卒業しましたが、危険な薬ではないと思います。
パキシルについて脳内の神経伝達をつかさどるセロトニンの働きを強めることにより、抗うつ作用や抗不安作用を示し、憂うつな気持ち、突然の激しい不安、強迫観念、人前での過度な緊張などの症状を改善します。通常、うつ病・うつ状態、パニック障[…]