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抗うつ薬の体験談【サインバルタ】

帯状疱疹後神経痛で抗うつ剤を使用した話です。私はうつ病等の精神疾患ではありません。

悪性リンパ腫の診断が降り、抗がん剤治療で入院しておりました。抗がん剤の治療はステロイド等の免疫抑制剤を使うので免疫が落ちて感染症にかかりやすい状態になり帯状疱疹になってしまいました。抗がん剤の治療は一時ストップ。帯状疱疹は激痛を伴うとても苦痛なものでした。


帯状疱疹は感染するので感染病棟に移りました。医師や看護師は私の病室に入る度使い捨てエプロン、手袋、マスクを装着し部屋を出る度破棄して出ていきます。私の場合、帯状疱疹が足から腰にかけて出ました。足の痛みを訴えてから2日ほどで帯状疱疹だと分かり治療が始まりました。

帯状疱疹の抗ウイルス薬を使う治療はすぐ始まりましたが、痛みに関する治療はあまりされませんでした。トラムセットを処方されるくらいでした。痛みはほぼ改善されませんでした。抗ウイルス薬を使用して2週間ほどで帯状疱疹の水膨れが乾燥し、帯状疱疹が感染の恐れがなくなり感染病棟から出ることが出来ました。

足に激痛があったために歩けなかったのですが、その頃には伝い歩き程度は出来るようになり一時退院の許可がおりました。しかし帯状疱疹後神経痛は一時退院の次の日に現れました。

発作的なこむら返りのような、大人が痛いと泣き叫ぶレベルの激痛が1日に4、5回現れるようになったのです。病院に連絡し予定を早め入院、痛みの治療を始めることにしました。硬膜外麻酔を使いましたが効果が現れずブロック注射をしました。ブロック注射が効果が現れ2回で痛みは大幅に軽減されました。少なくとも発作的な激痛は起こらなくなりました。

大幅に軽減されたとはいえ、まだ動くのが億劫になる程度の痛みは残りました。抑肝散やリリカ、トリプタノール、サインバルタ等の多くの神経痛に対する薬が処方されました。ここで初めて神経痛に抗うつ剤が使用されるのだと知りました。

サインバルタは抗うつ剤としては王道ではないとは聞きますが、少し抗うつ剤に対して抵抗がありました。しかし痛みが引いて欲しい一心で服用しました。この大量の神経痛に対する処方でさらに痛みは軽減しました。

1週間ほど服用した所でサインバルタ以外の薬の中止が決定しました。私としてはまだまだ足が痛かったので不安になりました。サインバルタは神経痛によく効いていたようで、最初は定期服用で毎回飲んでいたのですが、痛みがだいぶ引いた頃頓服のような形での服用を医師に勧められました。

試しに服用せずに過ごしてみたらやはり痛みは出てきました。サインバルタを服用すると痛みは収まりました。もうしばらくサインバルタを服用していたのですが、ある日足の痛みが少なくなっていくのを感じ自らサインバルタの服用を辞めることが出来ました。

今現在サインバルタがなくても足の痛みが気にならない程度になりました。まだ多少の違和感はありますが、歩行になんの問題も無くなりました。


サインバルタ30mg

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