うつ病・抗うつ薬の体験談を320件ほど公開しています(2020.7.25 現在)

抗うつ薬の体験談【ソラナックス】

数年前、新入社員として入社した会社で不安障害になりました。

学生の頃から憧れていた会社で働けると期待を胸に抱いて上京しましたが、実際に働いてみると、思っていた仕事と違ったり、上司と部下(アルバイト)の板挟みになったり、上司から無理難題を強いられたりと、かなりストレスフルな生活を送っていました。

加えてシフト勤務だったため、深夜1時に帰宅したあと朝6時にまた出勤など、生活面でもボロボロでした。実家は新幹線の距離なうえ、サービス業で下っ端ということで希望の休みも取りづらく、家族にも相談出来ずに一人抱え込んでいました。

ある日、担当している案件の会議に参加しているときの事です。椅子に着席して他の人の話を聞いていたのですが、急に息が苦しくなり、じっと落ち着いて座っていられなくなりました。

しかし大事な会議なのでいきなり席を立って不審に思われたくなく、冷や汗を流しながらとにかく落ち着け、落ち着け、と自分に言い聞かせました。これが始まりでした。

幸いこの時は会議終了時刻が近かったので、なんとか我慢することができましたが、その日から打ち合わせや会議などで同様に息苦しくなったり動機がしたり、冷や汗が流れたり、落ち着いていられなくなったりするようになりました。

ある日、どうしても我慢できなくなり、トイレに行くふりをして部屋を出ました。一度その場を離れると少し落ち着くのですが、部屋に戻って着席するとまた苦しくなってしまいます。

なので何度もトイレに行くため部屋から出たのですが、さすがに上司や同僚も不審に思ったようで、一人の上司がトイレまで様子を見に来ました。そこで初めて今の自分の体調について打ち明け、上司からは体の酸素が少なくなっているみたいなことを言われ、内科で指の先端にクリップをつけて酸素を測れるから診てもらえば?とアドバイスをもらいました。

次の休みにさっそく近所の内科にかかり、上司から教えてもらった通り体内の酸素濃度(?)を測ったのですが、特に異常なし。何が原因なのか、どういった病気なのかも具体的には何も言われず、ただお薬出しときますねと。それがソラナックスでした。

当時は自分が不安状態・パニック状態にあるとは知らなかったので、体内の酸素濃度を高める薬なのかな?と勝手に思い込んでいましたが、その後薬局で抗うつの薬の一種ですと説明を受けたときは衝撃でした。

自宅に戻り、正式に診断を下されたわけではないけれど、薬を通して自分がうつ状態にあることを知り、涙が溢れてきて、夜寝るまで泣いていたことを今でも覚えています。そしてこの日を境に症状もどんどん重くなっていきました。

悲しくもないのに涙が溢れて朝まで嗚咽することが増え、息の仕方がわからなくてパニックに陥ったり、とくに寝る前に息が苦しくなってしまい、寝落ちるその時に息が止まっているような感じがして目が覚めてしまい、一睡もせず仕事に行くことが多々ありました。

実はこの時、処方された薬を1度も飲んでいませんでした。飲んだら本当にうつになる気がして飲めずにいました。そんな生活が数週間続き、ついに会社で倒れてしまいました。

私自身はあまり記憶がないのですが、見ていた上司によると泣きながら笑いながら倒れたそうです。その話を聞いた時、あ、このままだと本当にやばいなと思い、心療内科にかかることを決めました。

初めての心療内科は思っていた所とは違いました。先生は淡白で、あまり親身ではなかった印象です。

以前に内科でソラナックスを処方されたと伝えると、何で飲まないの?と。飲んで、もしなくなったらまた処方するから来なさいと。この日初めてソラナックスを飲みました。

飲んだらびっくり、本当に息苦しさが改善されて行きました。あまり頻繁に服用するのも怖いので、睡眠を取るために寝る前と、よっぽどパニックや過呼吸になってしまう時だけと決めて服用するようにしました。

内科で処方された分がなくなる頃には職場の環境も大きく変わり、私自身の体調もかなりよくなっていました。

正直このまま薬に依存してしまったらどうしよう、と怖い思いもありましたが、自分なりにルールを決めていたので依存することなく、薬とうまく付き合えたと思います。

その後異動になったり色々とあり、結局退職してしまったのですが、あの時の私は確実にソラナックスに救われていました。あの時内科で処方してもらえていなかったら、私はここにいなかったかもしれません。


ベストケンコー 468 × 60