大学2年生の夏に、抑うつ感、寂寥感、悲哀感、対人恐怖、外出恐怖、不眠、希死念慮、集中力低下、食欲減退、ナルコレプシーなどの症状が現れました。
私はうつ病を疑い、薬が欲しくて病院を訪ねました。数多くの症状に苦しんでいた私は混乱していて、医者の前で何も話せず、120分間泣き続けました。
そのときに処方されたのは、抗うつ薬のトリプタノール。これは副作用(口の渇き、眠気など)が強くて、不眠症状には一役買ってくれましたが、2週間服用し続けても肝心な抑うつにはさっぱり効きませんでした。
新しい医者からはパキシルやルボックス、マイスリーなどを処方していただきました。SSRIと呼ばれているパキシルとルボックスですが、特にルボックスは吐き気や嘔吐という副作用があり、しかもあまりうつ症状にも効いてはくれませんでした。
長い年月、その医者のもとに通い続けていましたが、抑うつ感はちっとも改善されないので、また転院することにしました。
そこで初めてSNRIのサインバルタと出会うことができました。副作用はまったく無く、2週間服用し続けたら抑うつ感が消えました。やる気も戻り、勉強に集中できるようにもなれました。
ですが私達患者をめぐる家庭環境や学校での扱いが合わなければ、いくら薬がうまくできていても抑うつ感は完治しません。
薬を2週間服用し、気分も良くなって大学で頑張りすぎてしまい、結局、体調は悪化し、学部生時代の間に合計4回も入院してしまいました。この内2回は、過量服薬による胃洗浄のための入院でした。
退院後も抗うつ薬は継続して処方されたので、今度こそはどんなに辛いことがあっても、規定量を守って服用するようになりました。それでも年1回は過量服薬をしますが、胃洗浄の痛みを知った今はそんなことをしなくなりました。
そして、現在はサインバルタの量を調整してもらい、うつ症状は目立たなくなりました。現在はサインバルタとエビリファイと、コンサータ、そして睡眠薬を服用していますが、これで私はすっかりうつ症状から卒業できそうなので嬉しいです。
減薬についてはまだ話にものぼっていませんが、離脱症状に苦しむよりも現状維持を望んでいます。これをお読みいただいた皆さまにも、本当にご自身の体と精神に合う抗うつ薬に出会えますことをお祈りしています。
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