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抗うつ薬の体験談【デパケン】

家族が産後うつで定期受診、服薬中です。

5年ほど前から気分の落ち込みが顕著になり、精神科を受診するに至りました。半年ほど数種類の薬を内服していましたが、妊娠を契機に一旦全ての薬を自己判断で中止していました。

出産後、数時間おきの授乳の影響からか、気分の落ち込みが悪化、突然能面の様な表情になる等、素人目に見ても明らかにうつの病状が悪化したのが分かるほどの症状が出現しました。

その頃より精神科の受診を再開し、その時の内服薬はデパケンリボトリールマイスリー等数種類を組み合わせていました。服用開始後は、とにかく眠そうで、よく眠っていました。また薬の影響か分かりませんが、子育てについて異常にこだわりが強かったです。

例えば、子供服を洗濯する時の洗剤や柔軟剤の成分が、ホルモンの分泌を阻害して良くないと言い出したり、オムツは布オムツに変えてみるなど、枚挙に暇がありませんでした。

客観的に見れば、布オムツを洗ったりする手間暇をかける余裕が無いにも関わらず、無理な課題をこなそうとする、悪循環のようなものがありました。また、インターネットで子育てのブログを見ては、それを真に受け、手間をかけようとする傾向がありました。

しかし、その他のことは無頓着で、車の運転で後ろを見ないでバックしてぶつけたり、バランスのとれた日常生活を送れていない、そんな状況でした。また、子育てにこだわりを見せる一方で、離乳食が始まるとニンジンをよく食べるからという理由で毎日1/2本のニンジンを食べさせ、子供の全身の皮膚が黄色くなることもありました。

家族からニンジンを食べさせ過ぎではないかと指摘されてもあまり納得せず、栄養士さんに電話で相談し食べ過ぎを指摘され、ニンジンを減らしていました。要するに、自分の思いばかりが先行して、相手にどんな影響があるかまでは気がつけず、良かれと思ってやったことも裏目に出る、を繰り返していたように思います。

時間の経過とともに症状が軽くなり、徐々に内服薬の種類も主治医と相談しながら減らしていきました。眠気が強くなりすぎて生活がままならなくなっていた時もあり、そんな時は主治医と相談し、薬の微調整を行っていました。

うつ病は、内服薬は欠かせないと思いますが、それと同時に自分自身と向き合うことも大切だと思いました。周りを気にして完璧にこなそうとする考え方や、自分で自分を卑下する考え方、そこからくる被害者意識…そういう自分の意識に気づいていくことも大切だと思います。


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