私は長年うつ病と不眠に苦しめられてきました。ほんの数年前まで、薬なしでお風呂に入る、お手洗いへ行くなどもロクに出来ない状態でした。
家に引きこもり、布団から動けないことが長期間続きました。このままでは駄目になってしまうと、心療内科に駆け込み、処方されたのは多数の抗うつ薬でした。
デパス、サイレース、サインバルタ……等、恐らく心療内科で処方される王道の薬は一通り処方されました。
一週間飲んで効果を実感出来なかったら次、それでも駄目なら薬を増やす、の繰り返しでした。
抗うつ薬を服薬するようになってから、とにかく眠くなりました。布団から全く動けないということはなくなりましたが、すぐに疲れて自主的に布団に潜り込んでいました。
そして記憶力の低下です。服薬前ならすぐに覚えられていたことが覚えられない、忘れるといったことが多発していました。
上記の症状を主治医に相談しましたが、「今はゆっくり休む期間なのだからそれでいい」と言った返答がきました。
また服薬して楽になったところも勿論あります。まずは必要最低限ですが、動けるようになったこと。お風呂も入れない、トイレも限界まで我慢してまて眠っていることがなくなりました。
あとは気持ちの問題の面が大きいと思いますが、薬があることで多少のことなら乗り切れるようになったことです。薬がお守り代わりになっていたので、もし辛いことがあっても薬があるから大丈夫、と自分自身に言い聞かせて少しずつ外に出るようになりました。
抗うつ薬とネットて検索すると、どうしてもマイナスな情報ばかり出てきてしまいます。長年服薬した経験からこう思います。私は薬が悪いとは思いません。
うつ病の症状が出ている時は自分自身を追い込みがちです。それを薬で脳の状態を整えて休むことは大切だと思います。 ただ、勝手に処方された以上に服薬したり、効き目に納得がいかないからとオリジナルの処方をしたり、薬をアルコールやカフェインと一緒に飲むことはいけません。
医師の指導に従って規則正しく服薬し、自分で出来る範囲の努力はする。うつ病の原因から逃げられるものなら、先は長いのだから逃げる。そういうことも大切だったのかなと思います。
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