気がつけば抗うつ薬と付き合って10年が経過していました。私は以前は保育士をしていました。いわゆる孤児院での勤務で夜勤もしていました。その夜勤というのが16:00に勤務に入り、翌日の16:00までの勤務と、つまり24時間拘束というものでした。夜間帯は仮眠時間が設けられており、1:00~6:00は仮眠をして良いことになっていますが、子どもが夜泣き等するので起きて対応をしなければいけない仕事でした。
業務自体も大変で、職員とのストレスも積み重なり、生活リズムも崩壊し、うつ病と不眠症を患ってしまいました。とうとう私は精神科へ受診するはめになり、そこでうつ病を診断されました。
先生はとにかく睡眠をする事が一番で、同時にうつ病の治療もしましょう。という事で、まずマイスリーとデパスが処方されました。マイスリーは超短期間の睡眠導入剤でデパスは緊張を和らげるお薬でした。デパスは眠気を誘発するので、日中のお仕事も眠気でままならなくなってしまいました。
それでも半年は飲みましたが、仕事のミスが多くなり、同時に眠気を醒ます為にカフェインを摂るという相反する行為をしていました。さらにマイスリーを飲むと幻覚が見え、朝起きると知らないアプリがインストールされている。という事もありました。このままでもいけない!と思った私は先生に相談し、薬を変えてもらいました。モサプリド・レクサプロ・フルボキサマイレンが処方されましたが、1日に飲む錠数が5錠まで上昇していました。
「このままでは薬漬けになる」と考えた私は、申し訳ないのですがその精神科の通院を終了し、最寄の内科へ相談する事になりました。ちなみにその頃、うつ病が爆発し、その矛先が職場へ向かい、内部告発をした上で退職していました。最寄の内科で出来る限り飲む回数を減らし、依存性のない薬をお願いし、7年付き合っているリスミーとリーゼを処方していただきました。これらは私に合っているみたいで、ずっと飲み続けています。
仕事を病めた私は看護師を目指すことになり、数年を得て看護師になりました。よく看護実習はきついといわれていますが、実習中も飲んでいましたのでそこまでつらくは感じませんでした。今はとある先生の看護師をしています。先生は、つくづく不眠・うつ病で出現する病気は多いとおっしゃっています。糖尿病も心疾患も肺疾患等を誘発させるという事で、先生はうつ病薬を日々推奨されています。
実はその先生も、うつ病でうつ病薬と眠剤を飲んでいたのでした。