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抗うつ薬の体験談【パキシル】

当方、精神障害者です。疾病名は「双極性障害(I型)」、強度の高い躁状態が発現したことがある、というものになります。しかし、治療開始時の3年間は「抑うつ状態」、いわゆる「うつ病」と診断されており、うつ病としての治療を受けておりました。メインで処方されていたのが「パキシル」です。

パキシルは比較的新しいタイプの抗うつ剤で、単極性うつ病に対しては「穏やかに、かつ効果的に」作用するとの説明をうけておりました。私も当時は、自身がうつ病であると信じておりましたので、医師の処方に従って服用を続けておりましたが、うつ状態が軽快することはあれど、なかなかニュートラルには戻らない状態。


併せて振戦(手指等が突然小刻みに震えだし、作業等が難しい状態になる。短時間(数分~数時間)で症状は治まる)も発現しており、日常生活は何とかなるものの、就労は難しく、自宅療養が続いておりました。

そこで別の病院(大学病院)が行っている「無料セカンドオピニオン」を受信したのですが、そこでも「うつ病である、処方は正しいと思われる」旨伝えられました。そして、そこでパキシルの副作用として「いわゆる男性機能が減退する」ことを初めて知らされました。

まだ30代前半、発症までは「絶倫」までとは言いませんが、それなりに「遊んでいた」当方。当時の彼女(今の妻)とも久しくご無沙汰…でしたので、腑に落ちた感がありました。

その後もしばらく最初にかかった病院に通っておりましたが、ある時実家近くの病院に転院し、そこで現在の症例名「躁うつ病」と診断され、
・薬の総入れ替え
・診察・カウンセリング方法の変更
となり、急速に症状が軽くなり、現在に至っています。

一般的に、躁うつ病患者に対する抗うつ剤の投与は、「突然の躁転を招く」ことがあると言われておりますが、自身の体験と現在の主治医の話によると、「その躁転は双極性障害の自然経過」であり、「うつ病としての処置のみを行っているため、躁の発現を防げない「だけ」である」と思っています。

抑うつ状態を発症したが、通常の回復期を越えても改善が見られない、あるいはその度合いが少ない際は、主治医に「躁うつ病」と「統合失調症」の可能性を踏まえて、再診断をお願いすることも視野に入れるといいかもしれません。

自身の見立てを変えることを是としない医師もいらっしゃるかと思いますので(実際、私が最初に通った病院の医師全てがそうでした)、「自身の身を守る」ため、「気持ちの安寧を得る助けとするため」に、セカンドオピニオンやソーシャルワーカー等の活用を検討する価値はあるでしょう。

ちなみにパキシルの断薬後、セカンドオピニオンでお世話になった先生のおっしゃったとおり、男性機能と「心持ち」が良くも悪くも回復してしまっています。これはあくまで私自身の「倫理観」によるものですのですが、「抗うつ剤の副作用で…」「躁状態になると…」という言い訳はできるかも…しれませんね。


パキシルジェネリック(ペクセップ)30mg

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