うつ病が寛解したものです。抗うつ剤、眠剤、安定剤など薬の服用をやめてから8年ほどになります。トフラニール、アナフラニール、アモキサン、四環系、SSRIなどいろいろな抗うつ薬を試しましたが、一番効果を感じたのはレメロンでした。
就寝前に15mgを2錠処方され1年半ほど服用し、その後は半量ずつ減薬しました。飲み始めた頃は休職していたのですが、気持ちが持ち上がらず毎日横になるばかりの毎日でした。仕事のことも頭から離れず、やめることばかりを考え、同僚たちが自分のことを悪く言っているのではないかと被害妄想というか悲観的な思考ばかりが、頭の中をぐるぐると回っているような状態でした。
レメロンを服用するようになって、いろいろな薬を服用している私でさえも眠気が強く、飲み始めの一週間ほどは起き上がっていても眠くて眠くて仕方ない日が続きました。それも体が慣れてきたのか感じなくなりました。
その後は劇的な効果は感じませんでした。この薬が良いのか?悪いのか?解らないままに3か月ほどたった時、ふと悲観的な思考がぐるぐると回ることが少なくなったように感じました。そのタイミングで会社を退職したのもあり、自分の中にどうにでもなれ!と開きなおりに似た感情もあったので、薬のせいだけではないのかもしれません。
完全に自宅で休養する日々が10カ月ほど続きました。その月日は調子の良い日もあるけれど悪い日もあるという、波のある毎日だったように記憶しています。しかし気持ちが上がり気味で、外に散歩に出ようなどと考え、実際散歩に出かける日も増えており、大崩れしない気持ちが底上げされているような感覚がありました。この底上げ感は今でもレメロンの効果だったと感じています。
そしてこのころには、レメロンの副作用と考えられる体重の増加を食い止め、痩せるためジムに通う元気も出てきていました。効果を感じることができたレメロンではありますが、15キロ以上の体重の増加には閉口しました。仕事を辞めて寝ていたせいももちろんありますが、あの体重の増加は尋常ではなかったです。また痩せようとジムに通い有酸素運動と筋トレの組み合わせを、毎日1時間半ほど続けましたが、最初の3か月は全く体重が減らず、三か月を過ぎると一気に体重が減少しました。増加も減少も普段と違っていたので、これも副作用だったんだろうと思っています。
眠気や体重の増加という副作用がありましたが、結果的にはその後は仕事をしながら、寛解まで持って行けたので、レメロンは私に合っていたのだと思っています。