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うつ病の体験談【祖母のうつ】

私が関西で大学生をしていた頃、親から電話がありました。何かと思い電話に出ると祖母が自宅で首を吊って自殺したという話でした。

「あのいつも元気だった祖母が自殺?そんな訳ないやろ。」「なにかの間違いじゃないか。」とわけがわからないまま、祖母の家にむかいました。

到着するともうすでにたくさんの人が集まっており、その中心に祖母の遺体がありました。遺体を見た瞬間に実感が沸き私は号泣しました。

「なんでいきなりこんなことに。」「なにがあったのか。」等色々な感情がありました。小さい頃から祖母の家にはよく遊びに行っており、いつもおいしいごちそうを作ってくれました。

家出をしたときも祖母の家に行き、慰めてもらいました。そんな色々な思い出を思い返しながら祖母の遺体の前で過ごしました。

少し落ち着いてから祖父と話をしました。祖父は「来てくれてありがとう。ばあさん死んでしまったわ。」と涙を流していました。祖父もかなりショックを受けていました。

祖父は「今思えば・・・。」と祖母が数カ月前から表情が暗かったことや溜息が多くなっていたこと、ボーっとして過ごすことが多くなったこと等を話してくれました。

「何で変化に気付いていて、何もしてあげられなかったのか・・・。」と祖父は涙を流しました。しばらくして祖母の荷物を整理していると封筒が出てきました。その中にはうつ病と診断された診断結果の紙が入っていました。

それを見たときに「何で隠していたんだ。」という怒りの感情と「帰省したときにどうして気付けなかったんだ。」という後悔の感情が混ざった複雑な気持ちになりました。

誰も祖母がうつ病になっていたことに気が付けず、自殺という最悪の結果を迎えてしまった祖母のこともあり、そこから老年期のうつ病について大学で卒論を作成することにしました。

様々な書籍を読み、論文の研究をして、うつ病についての知識を増やしました。実際にうつ病の支援をされている団体へのインタビューも行いました。無事卒論が完成しました。

その卒論を「ばあちゃんが死んじゃったことは悲しいけど、でもそれがきっかけで一生懸命勉強しようと思えることを見つけられたよ。頑張って作ったから読んでみて。」と祖母の仏壇に供えました。

自殺をした人も、残された遺族も苦しみや悲しみに飲みこまれると思います。しかし、いつまでも悲しんでばかりいられません。その経験を今後の人生にどう活かしていくのかがとても重要だと思います。