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うつ病の体験談【思いもしなかったうつ病】

半年前に仕事を退職しました。

それからは体調がすぐれなく、家でずっと寝たきりになっていました。

仕事のペースが体や頭から抜け切れていないらしく、日常に困難をきたすようになってしまいました。

ある時病院に行くとうつ病と診断されてしまいました。仕事をやめてから発症するケースが多いらしいです。

この病気によって、ありもしない幻覚が見えるようになりました。

ひとつは、透明な動物のようなキャラクターがカーテンのレールの上を歩いているのが見えたり、またあるときは、誰かがのぞいているのが見えたりしました。

うつ病というとすごく病んでいる状態のように思えるかもしれませんが、すごく病んでるというわけではなく、浅い状態がずっと何日も続いているような感じです。

たまに何かを殴ったり・・というような症状もあらわれますが、規則正しく落ち着いた生活をしていれば、抑えられました。

やる気がないからなにもしないというよりは、何かをはじめて失敗するのが嫌だから何もしないというような感じでした。

うつ病という自覚はあまりなく、普段からそんな明るい性格ではないことを自覚していたのでとくに悩むことはなく過ごすことができました。

ただ、自分の性格上、過去の失敗をすごく気にすることはかなりありました。

そのためか、長い間自分の中で悩み続けてしまうことが多くありました。

ですが、時間がたつと同時に自分の中でふっきれたり、ひらきなおることができるようになったので、うつ病のおかげで気持ちの整理ができるようになったと少しうれしい気持ちもあります。

今は、自分の性格を考慮してなるべく失敗しないように日常性格を送るように心がけています。

そして何かを達成する喜びやモチベーションをわすれないように生活していくことを目標にしています。

うつ病は誰にでも起こる病気ですが、しっかり病気と向き合えば日常生活に困難なく過ごしていけるのではないかと思っています。

あとは、喜びや悲しみなど喜怒哀楽を忘れないことも重要と考えています。

日常のささいなことでも喜びを忘れないことが少しでも病気を進行させない手助けになるような気がします。

人との関わりを大事にしたり、自分で考えることの大切さを忘れなければ、うつ病という病気も少しずつよくなってくるのではないかと考えています。

病気になって後悔だけするのではなく、病気から何かを学ぶことが大切なのだと気づかされました。