私は幼少期より強迫性障害を患っていました。ずっとだましだまし生活を続けてきましたが、ついに仕事に支障が出るようになり5年ほど前に心療内科を受診しました。
診断名は変わらず強迫性障害でした。処方された薬はパキシルとメイラックスでした。治療のメインとなる薬がパキシルでサブ的な役割でメイラックスを処方されました。
パキシル服用後すぐに強迫性障害の症状は改善されました。というよりも強迫にかまっていられなくなるほど倦怠感が強かったのです。
当時も仕事は続けていましたが、出勤の為に家を出るまでのほんの5分の間も眠くて仕方なく、電車に乗って駅に着くまでも寝て、会社に到着し制服に着替え勤務開始の時間ギリギリまで休憩室で寝ていました。
お昼休憩は45分間だったのですが、10分で昼食をとり、残りの35分は睡眠に充てていました。帰宅してから夕食後お風呂に入るまで寝て、本当に時間さえあれば寝ていないと眠くて仕方ないのです。メイラックスにも睡眠誘発作用があるので余計に眠かったのかもしれませんがとても辛かったです。
副作用は眠気だけでなく『衝動性』もありました。これはのちに「こういったことが最近多くて…」と相談したところそのように教えてもらいました。
普段はあまり両親と会話することもなく、仕事が終われば自室に戻り一人の時間を過ごすことが多かったのですが、やたらと母に話しかけたりくっついたりハイテンションな時期が続きました。
幼児返りをしているような気分だったのですが、薬剤師の方はそのテンションの高さが害のない範囲内で済めばよいが、例えばたいして欲しくもないものをクレジットカードを使って大量に購入したり、万引き暴行など犯罪行為に及んだりする危険性もある『衝動性』だと教えてくれました。
私の場合は、やたらと喋りたがるという症状しか出なかったので大ごとにはなりませんでしたが、一歩間違えば人生を大きく狂わすことにもなりかねないと恐怖を感じました。
現在はパキシルの使用を中止し、メイラックスのみを服用しています。メイラックスは量にもよりますが、眠気以外の副作用を感じたことがないので私には合っている治療薬だと思います。
精神疾患の治療薬は個人ごとに合う合わないがあるので、今回ご紹介したようにパキシルを服用した方がみんな上記のような症状が出るとは限りません。自分に合った治療薬を見つけることが大切だと思います。
パキシルについて脳内の神経伝達をつかさどるセロトニンの働きを強めることにより、抗うつ作用や抗不安作用を示し、憂うつな気持ち、突然の激しい不安、強迫観念、人前での過度な緊張などの症状を改善します。通常、うつ病・うつ状態、パニック障[…]