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抗うつ薬の体験談【パキシル】

元同僚が抗うつ薬のパキシルを服用していました。元々うつ病だったわけではなく、当時付き合っていた彼女がうつ病だったようで、一緒にいるうちに元同僚もうつ病になってしまいました。

最初は夜寝付けなくなったようで昼夜逆転し、会社にも遅刻する日が増えてきました。だんだん酷くなっていき、自分でお腹を刺したり、消えたい、死にたいと死をほのめかすようになったので、無理矢理病院に連れて行くと『うつ病』と診断されパキシルを処方されました。


効果が出るまでに10日以上かかっていたかと思います。飲み始めて効果が表れるまでは、薬物中毒を疑うほどの激やせをしていましたが、効果が表れ始めるとみるみる激太りし、顔は飲み過ぎたように赤くなり、パンパンに浮腫み、ずっと顔も体も火照って仕方がないようでサウナ上がりのように大汗をかいていました。

常に眠気もあったようで、建築関係の仕事だったため致命的のため、退社することになりました。

仕事をしなくなり、家に引きこもるようになり、アルコール摂取量が増え、アルコールでパキシルを飲むようになり、ますます鬱の症状もひどくり、薬の副作用も酷くなりと、負の連鎖をしていました。パキシル乱用・依存症になっていき廃人のようになってしまいました。定められた量の何倍もを何回も飲んでいたので、周りの人達に注意されても聞く耳持たない状態でした。酷い時には攻撃性もありました。

そんな状態になって、徐々に家族にも友達にも距離を置かれるようになってしまい、みんなに見放されていき、その寂しさを埋めるためにまた薬の乱用を繰り返していました。

絶対にパキシルのせいではないのに、全ては鬱になった事、抗うつ薬のせいでそうなったんだと責任転嫁していましたが、本人の心が弱かっただけなんです。いつの間にか、私も元同僚と連絡を取ることもなくなってしまいました。

噂では家族に見捨てられ、ひとり残されみんな出て行ったと耳にした数日後の事でした。『○○さん居ますか?』と、元同僚宛に名前を名乗らない方から会社に電話があり、何年も前に退職したことを伝えると、また電話が鳴りました。警察署からでした。

『○○さんの件でお話を伺いたいのですが』と。どこかで暴れたのかな?とか薬の乱用で倒れたのかな?と軽い気持ちでしたが、そんな気持ちは一瞬で吹っ飛ばされました。自宅で亡くなっていたと。自ら灯油を被り火をつけて…と。

パキシルは、悪い薬ではありません。用量、用法を、守って飲めばいいだけです。
決してアルコールで服用しないでください。決して乱用しないでください。

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