精神疾患とは認めたくないがために、精神科に行くことを拒んでいた私が精神科に行こうと思ったきっかけは、原因不明の強いイライラでした。
自分でもおかしいと思うほどで、駆け込むように精神科に行き、うつ病と診断されました。
病名をつけられたことにホッとしたのを覚えています。自分の不調や意欲低下による仕事をスムーズにこなせない理由を、うつ病という診断名に押し付けることが出来たからです。
ルボックスという抗うつ薬が処方されました。飲み始めから2週間くらい経つと今までより気分が明るくなったような気がしました。同時に思考力の低下も感じ始めました。
うつ病は気分の波を繰り返す病気です。気分がすぐれない時には、この飲んでいる薬がいけないのではないか、と医師に断りなく薬を断ったりもしました。
抗うつ薬を断ったりまた飲み始めたりを繰り返すうちに、最初は効いていた薬が効かなくなったりしたこともありました。
医師は半年から1年くらいで治ると言っていましたが、それは早めに治療を行った人であり、私のように拗らせてしまったケースは生涯に渡って抗うつ薬を飲むことが多いようです。
朝、起床して30分も経たないうちに激鬱が襲って来るのが当たり前だった頃、エビリファイという薬に出会いました。このエビリファイを飲み始めてから朝の激鬱から開放されました。しかし、前述のように抗うつ薬は一生の付き合いになりそうです。
抗うつ薬は良い面と悪い面があります。一時的に抑うつ状態から開放してくれる代償として思考力を奪い、代謝も落ち肥満になりがちです。
抗うつ薬を断つなら、徐々に減薬するとしても脳内環境が変わってしまうので意欲低下は避けられず、一定期間は寝たきりになってしまうと思います。
抗うつ薬に対する代替としては、私の経験から有酸素運動よりも筋トレなどの無酸素運動の方が効果がありました。
抑うつ状態の時に筋トレをすると終わった後、気分が晴れるのが顕著に分かります。
筋トレをしますと大脳の前頭葉のシナプスが新たに形成され、新たに造られたシナプスは脳内物質を正常に分泌します。
なので筋トレを続けることで、新たに造られたシナプスが相対的に多くなれば、抗うつ薬の要らない日が来るのではないかと個人的に思っています。