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うつ病の体験談【パニック障害と併発したうつ病】

私は都内の大学に通う20代です。パニック障害、うつ病の診断を受け、治療を始めて1年ほどになります。

2年ほど前に初めて朝の電車でパニック発作を経験し、その時は体調不良か貧血だと思いましたが、段々と症状が酷くなり電車に1人で乗れない程になりました。

症状としては、手足のふるえや痺れ、めまい、息苦しさ、ひどい時は過呼吸がでたりします。

精神科を受診した頃には、各駅停車で下車しながら倍の時間をかけて移動するのがやっとの状態でした。

処方された薬を飲んで発作は治るとわかっていても不安が強く、良くなる病気だと言われても、電車に乗るのが怖くなりました。

そして段々家に篭り、人と会わない生活になっていきました。

その頃から、不眠にも悩まされるようになりました。

ベッドに入ると、特定の悩みがなくても漠然とした不安に襲われ、恐怖すら抱くようになりました。

そのうち抗不安剤や抗うつ剤、睡眠薬を手当たり次第お酒と一緒に飲まないと寝られないようになり、自分でも危機感を持っていましたが不安に勝てずそんな行為を続けていました。

起き上がれない、学校に行けない、食事やトイレですら力が出ずに、1日のほとんどをベッドの上でただ天井を眺めていました。

「どうしてこんなことになったんだろう」そんな気持ちだけが常にありました。

進学と共に上京して一人暮らしだったので、孤独が更に拍車をかけたのだと思います。

「このままなら進級もできない。こんなに親に迷惑をかけるなら死んでしまいたい。この不安や恐怖から逃げたい。」と、死を考えるようになりました。

しかし、迷惑をかけない死に方を考えているうちに長期休みになり、家族が東京に遊びに来ることになりました。

家族が家に来れば今の生活がバレてしまう、外で会うにしても電車には乗れない。学校の事もある。

もう本当のことを話すしかないと思い、両親に話すことにしました。

パニック障害やうつの診断を受け、治療を受けているが中々良くならないこと、もう消えてしまいたいと思っていることを泣きながら謝りました。

両親の反応は意外で、ただ明るく「大丈夫、少しゆっくりすればいい」と笑っていました。「たくさん考えてわかっただろうけど、消える方が大変なんだよ」とも言われました。

現在は両親の勧めで休学し、実家で過ごしています。

家族と電車に乗る練習をしたり、犬の散歩にも行けるようになりました。

まだ眠れないこともありますし、不安に襲われたり、人に会う元気がなかったりもしますが、死ぬことを考えなくなりました。

今できることを少しずつやってみる力も出てきました。

私の場合、治療に必要だったのは、通院はもちろんですが何よりも家族や心安らげる環境だったのだと思います。

うつやパニックを完全に治すのは難しいですが、これから上手に付き合って生きていけたらいいなと思っています。