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うつ病の体験談【高校時代のうつ病から回復したことで得られたもの】

高校1年生の頃に私はうつ病にかかりました。

うつになってしまった時期は2014年の初夏ぐらいです。いきなり倦怠感が出てきてしまい、何かを取り組むのにやる気が出てきませんでした。

気持ちがより落ち込む日々が続き、現実逃避を繰り返していました。

特に支障が出たことは高校での授業や勉強です。先生の話を聞くのに苦痛を感じてしまい、授業から逃げがちでした。

授業とは関係ない本を読んだりこっそりスマホをいじったりと、今思えば情けないことをしたのです。

私がうつになっていることを心配している先生方もいました。しかし私は、その配慮を裏切るようなことをしてしまったのです。

手で払う暴力を振り回し、暴言を吐いてしまったのです。このことが原因で停学を喰らったことが数回あります。

また自身が抱えているうつ病は、高校のイベントへの参加に対する足枷になったこともあります。

私が高校2年だったのとき、前述の通り先生に暴言をぶつけたことで停学になり、スポーツ祭に参加できませんでした。

合唱祭の練習でも自分が情緒不安定であるせいかよくクラスメイトと揉めてしまい、そのイベントへの参加を拒みました。これは2年連続も続いたのです。

当時の私は自分の気分が落ち込みがちであることに気が付いていました。だからこそ自力でうつから抜け出そうと努めました。たくさんの本を読んで知見を深めるなど懸命でした。

ところが、私の気分が落ち込みがちであることは全然変わりませんでした。

うつによってスランプの日々を過ごした私ですが、現在はマイペースで楽しんで暮らしています。学業に打ち込むことができ、前向きに生きられるようになりました。

そのように元気になったのは、校長をはじめとした先生方と発達クリニックの医師と看護婦たち、そしていつも一緒にいる母と祖母のおかげです。

先生方はトラブルを起こしてしまった私を許し、卒業まで温かく見守ってくれました。

クリニックの医師は悩みだらけである私の話を真剣に聞いてくれました。看護婦は私の話に乗ってくれ、楽しい時間を提供しました。

そして母と祖母はありのままの私でいいと許してくれ、立ち直るまで支えてくれました。

このようにして人々に助けてもらったおかげで、大学時代になって私はうつから回復しました。もし彼らがいなかったら、一生落ち込む羽目になり私の人生がめちゃくちゃになったかもしれません。

またうつから回復したおかげで、心にゆとりを持つことができるようになりました。

中学生の頃までは責任感と克己心で一杯になっていて、「頑張らなくちゃ」と自分を追い込んでいました。一度うつになって立ち直ったことで、ありのままの自分を認められるようになり心に余裕を得ました。

うつを経験したことはまさに地獄でした。しかし立ち直ったことで、以前より自身を持てるようになりました。

うつになることは悪いことばかりではありません。回復することで何か良いものを得られます。