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抗うつ薬の体験談【サインバルタ】

私は40代の主婦です。夫が30代後半にうつになり治療した体験談です。

夫が受け持っているチームで不具合が何度も起こり、ただでさえ仕事量が多いのに、チームのミスのために長時間残業を繰り返していました。そんな日々が続くうちに、うつ症状が現れ産業医の指示で精神科を受診しました。

精神科の病院ではまずサインバルタを処方され、飲みながら仕事に行きましたが、症状は一向に回復せず、主治医と相談の上、数カ月の休職期間を設けることになりました。

主治医からはそこまで深刻ではないから、しっかり休息すれば大丈夫と言われ、休職期間中も規則正しい生活を送りなさいと指示がありました。

しかし夫は眠いだの、子供(当時2歳と0歳)がうるさいのだの文句を言いながら、布団から一向に出てきません。布団から出てきても不機嫌になり、私がこうしたら?と規則正しい生活を促すと、激昂し家の物を壊すなど暴れました。

その後も私が付き添って病院に行き、主治医とも何度も相談し、お薬を替えてみたり戻してみたりしましたが、あまりよくなりませんでした。鬱には長い期間治療が必要とわかってはいましたが、病院から帰ってくると毎回毎回暗い表情のままです。

私は独身時代に知人がうつになったのを間近で見ていたため、抗うつ薬については全く抵抗がありませんでしたし、適切に使えば本人の生活の質もあがることも感じていました。

しかし、夫に限っては一時でもよくなる傾向は見られず、いつまでもグダグダしているばかりです。なんだか抗うつ薬に振り回されているような感じにすら見えました。

主治医の対応にも疑問を持ち始め転院を考えていたところ、最近は若い男性でも男性更年期障害に悩む人が多いとの記事を見つけ、調べていくと夫の訴えている症状に当てはまるものばかりでした。

早速、男性更年期障害を積極的にみている泌尿器科クリニックを探して、ホルモン検査をしてもらったところ、男性ホルモンの値は正常範囲の下限ギリギリということでした。

先生から「若いのにこの値はやはりしんどいのかもしれないね、一回ホルモン注射を続けてみますか?」とすすめていただき、そのデメリットもしっかり理解したうえで注射を始めました。

注射に2回位通ったころから夫の表情が明るくなりはじめ、5回目くらいには昼夜逆転が治り、7回目くらいには精神科のお薬を減薬し始めることができました。

このように我が家の場合、原因は男性ホルモンの減少にあったようです。すべてのうつ症状が抗うつ薬で改善できるとは限らないと初めて知った瞬間でもありました。


サインバルタ30mg

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