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抗うつ薬の体験談【ジェイゾロフト・ラミクタール】

私は現在29才の女性ですが、幼い頃から、死にたいという思いをずっと抱えて過ごしてきました。
小学校入学後、すぐにまわりの同級生のことを怖がったり敵対視するようになり、両親とも信頼関係を築くことが出来ませんでした。
この頃、低身長だったため、成長ホルモン剤の投与を受けるために思春期外来に通い出しました。
ここで定期的に体重を測っていましたが、徐々に減っていく私の体重に危機感を感じた女医さんが、自ら私の主治医になってくれました。

その先生の予想通り、私は10才の頃から拒食症を発症し、高いビルに上るなど自殺したいと思うことが増えました。 
母は先生から、「幼い頃から兄弟もおらず、大人に囲まれて育ったため、同年代の子どもたちとの人間関係の荒波にもまれることがなかった。だから、非常に幼稚なところと、大人びているところが自信の中に共存しており、それがとても本人にとっては辛いのだと思う。」という説明を受けていたようです。


高校二年生頃になると、睡眠薬を多量に飲んで胃洗浄をしてもらったり、学校を休んで近くのファストフード店や公園にひとりで行って過ごすことも増えました。
それでも、親の経済力を頼って浪人し、なんとか公立大学の医学部にうかったので、親元からは飛行機で二時間くらいかかるような遠いところに、ひとりでアパートをかりて大学に通うことにしました。


19才の時でした。
親との関係が険悪だったので、親元から離れること自体に関しては少し安心しましたが、2ヶ月くらいたった頃に大学に行かなくなり、アパートの一室に引きこもるようになっていきました。
大学から連絡をうけ、心配した母が会いに来てくれたりしましたが、死にたい思いは強まるばかりでした。
留年が決まった後、しばらく親元に戻ることにしました。


母が連れ帰ってくれたので、もうネット動画をみたりやけ食いする以外に何も出来ないように感じていた私は、少しほっとしました。
そして、小学生の頃に行っていた思春期外来の女医さんのところへ、再び行くようになったのです。
そこで処方されたのが、ジェイゾロフトとラミクタールという薬でした。


気分を安定させるためということで処方されたのですが、私は女医さんを信頼し、わらをも掴む思いで通院したため、当たり前のように服薬を始めました。
一年以上服薬していたと思いますが、ある日、私は陰部に痒みを感じ、母に伝えました。
その時は誰も何とも思っていなかったのですが、私は徐々に食べ物を飲み込むたびに痛みを感じるようになり、数日後には水すら飲めなくなっていきました。
視界もぼやけてきたころ、おかしいと思った母が病院に連れて行ってくれました。
スティーブンジョンソン症候群と診断された私は、緊急入院し、集中的に治療を受けることができました。
死にたいと思っていた私は治療を拒むことも考えましたが、ぼやけてくる視界に恐怖心が高まり、治療を受けるのを決めました。


投薬治療や点滴を受けながらも、全身の皮膚が剥がれ、口の中や陰部を含め、体中の粘膜と皮膚がただれました。
全身を包帯でぐるぐる巻きにしてもらい、視力はすぐに戻ってほっとしました。
全身が常に非常に痛かったのはつらかったです。
二年間程度続いた治療のおかげで現在は完全に回復しております。
どれだけ信頼していても、自分の意志に反して医師を全面的に信用し素直に従うことは二度としてはならないと、私は思います。