うつ病・抗うつ薬の体験談を500件以上公開しています

抗うつ薬の体験談【パキシル】

7年ほど前にパキシルという抗うつ剤(SSRI)を服用していました。

当時、地元では有名なマンモス大学に通っており、授業は広い教室にも関わらず人が密集するような環境の中で行われていました。

その頃、1年半ほど付き合っていた彼氏に浮気され、浮気相手が親友だったこともありひどく落ち込み精神的に不安定な時期でもありました。

ある日、授業中に急な動悸と息苦しさに襲われたため、教室を出て人気のない校舎裏に隠れて休息したところ5分ほどで治まりました。

突然のことだったので何か心臓系の病気かもしれないと、授業が終わったのを見計らい荷物を持って学校を後にしました。

帰りの電車でも前触れのような息苦しさやめまいを覚え、途中何駅か下車しながらようやく自宅の最寄駅にたどり着きました。

駅の近くに循環器系の病院があり、問診や血圧や血液検査などをして頂くと同時に最近気分がひどく落ち込んでいることを伝えたところ、心理テストのようなものも受けました。

後日再受診したところ、循環器系の異常はなく、心理テストの結果から精神的なものではないかと心療内科の受診をすすめられました。

心療内科にかかったところパニック障害の診断を受け、動悸や息苦しさ、めまいは発作によるものだと教えて頂きました。

パキシルという抗うつ剤を処方されましたが、服用して1か月ぐらいは口の渇きや眠気、だるさなどの副作用に悩まされました。また、電車や学校で死ぬかもしれない苦しさが出たらどうしようという恐怖で通学できなくなり、主治医に診断書を書いてもらい半年間休学することになりました。

毎日服薬したり定期的に通院したりしていましたが、主治医とは最近の生活についてや悩みはあるかなどを話すだけで、ほとんど薬をもらうためだけに通院してるようだと感じていました。

そこで、ネットでパニック障害について調べたところ、認知行動療法という言葉を知り、何冊か本を購入し自分で勉強するようになりました。

2か月ほど経ち、薬の効果を実感するようになってきた頃、母に付き添ってもらい電車に乗る練習を始めました。はじめは地下鉄の2駅ほどでギブアップしていましたが、最終的にはJRの電車に乗って市外へ出られるまでになりました。

服薬は半年ほど、通院は1年弱続いたかと思います。

薬を飲むことももちろん大事ですが、本人が治したいという意志や行動が寛解への道だと感じています。

関連記事

パキシルについて脳内の神経伝達をつかさどるセロトニンの働きを強めることにより、抗うつ作用や抗不安作用を示し、憂うつな気持ち、突然の激しい不安、強迫観念、人前での過度な緊張などの症状を改善します。通常、うつ病・うつ状態、パニック障[…]

パキシル