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抗うつ薬の体験談【パキシル】

今から十数年前のことになりますが、うつと診断されたことがあります。原因は仕事がめちゃくちゃ忙しい上にプレッシャーが相当なものだったせいです。必死にがんばっていたものの、あるとき突然本当にもう、プツン、と音をたてるようにして操り人形の糸が切れた感じで、職場へ行くのがやっとという状態になりました。


当時かかりつけだった内科医の開業医が、同時に精神科もやっていましたので、相談したところ、抗うつ薬を勧められました。パキシルという名称でした。

処方するときに先生から、眠くなる副作用がある、ということは聞いていました。確かにその通りでした。薬を飲むと、まず精神状態が落ちついてギスギスした感じがしなくなり、素人感覚では「心が傷つきにくくなる」という印象でした。

それはよいのですが、副作用として、めちゃくちゃ眠くなりました。その眠くなった状態でむりやり会社へ行くわけです。席についていても、起きていられないんです。しょうがないので、洋式トイレの個室にこもり、便器に腰かけて眠っていました。ほんの10分だけ、と思ってこもるのですが、結果的には1時間ぐらい居眠りしていました。

その眠さは、薬に慣れるまで続きました。記憶がはっきりしないのですが、2、3ヶ月続いたでしょうか。その後は居眠りが必要ではなくなり、助かりました。

実は、もうひとつ副作用がありました。下ネタと受け取られるとつらいのですが、パキシルを飲んでいる間、射精しにくくなったのです。興奮が高まってきて、普通ならそのまま高まっていき、射精するところで、高まりきらない感じでした。

例えて言うと、エンジン馬力のない軽自動車で急な坂道をのぼっていき、いくらエンジンペダルを踏んでものぼりきれなくなってしまう、みたいな感じでしょうか。たぶん、これも素人考えですが、パキシルという薬で感覚を鈍らせているために、快楽まで鈍ってしまうのかな、とそのときは思ったものです。

薬で射精しづらくなったのなら、薬をやめたときにどうなったかというと、ご想像の通り、精力絶倫になってしまいました。(不愉快だったらごめんなさい、決して下品な笑い話として書いているわけではないのです。)

2年くらい薬を飲み続けて、だいぶ症状が改善してきたころです。定期的に血液検査を受けていて、とある数値が悪くなったので、念のため薬を中断しなさい、と先生に言われました。その後、血液の数値は改善し、精神状態も薬なしで問題なかったので、そのまま投薬をやめたのです。

そうしたら、前記の通り、精力絶倫というか、まるで10代の少年時代みたいにしたくて出したくてしようがなくなったのでした。


パキシルジェネリック(ペクセップ)30mg

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