うつ病・抗うつ薬の体験談を320件ほど公開しています(2020.7.25 現在)

うつ病の体験談【仕事とうつ病】

実際にうつ病を体験された方の体験談を載せています。

最初の異変は眠れなくなったことでした。眠気はあるのになかなか寝付けない日々が続きました。たとえ眠れたとしてもすぐに目が覚めて、1時間おきに目覚めることが普通でした。なので、疲れがとれませんでした。そして、食欲が落ちてきました。食べる気が起きなくなり、むしろごはんを食べたかどうかの記憶すら危ういこともありました。だんだんと笑うのが億劫になり、「楽しい」という感情が少なくなっていきました。


これは変かも…と思い始めた頃、涙が止まらなくなったり手が震えたり、そんな症状が出てきました。そして、仕事へ行けなくなりました。行こうと思うのに、身体はそれに従ってはくれません。


すぐに夫に精神科へ連れて行かれました。「うつ病」と診断され、「仕事はしばらく休みましょう」と諭されました。


どうして「うつ病」になったんだろうか、と考えました。思い返せば、仕事の負担が大きかったんだろうなと思います。


当時の私の仕事は障害者支援でした。1人で50人近くの担当利用者がいました。看護師の相棒がいましたが、その人は仕事を選ぶ人で、その人は自身が「必要ない」と判断した業務は一切手をつけない人でした。私がその業務の必要性をいくら説明しようと、「はいはい」と聞き流し、一切行ってはくれませんでした。そうなれば、自分の本来の仕事にプラスして、その人がやってくれない業務を私が請け負うことになります。また、上からは「利益が下がっている」「うちは慈善事業ではないのだ」と経営関連から指導を受けていました。でも、利益が上がってもそれは認めてはもらえず、もっともっとと更に言われました。


そんな日々が続いていました。次第に余裕がなくなり、書類をうまく作れなかったり頭が働かずに思考が停止したりするような感覚に襲われていました。


休職中、何度か相棒の看護師と上司とお話をする機会がありました。そこで言われたのは「いつまでも休まれても困る」「休みが続くようなら他の人を雇う」ということでした。仕事に早く戻らなくてはいけないというプレッシャーから休職中も仕事のことが頭から離れませんでした。そんな環境で心が休まるわけもなく、症状は改善どころか悪化していきました。


私は退職することを決めました。いくら仕事を休んでも、周りからのプレッシャーを感じるなかで過ごしていては症状はよくならないだろうと思ったからでした。仕事自体は好きだったので、とても悔しかったです。


ですが、仕事を辞めてから時間や環境に追われることなく過ごしていると少しずつ眠れるようになり、笑えるようになってきました。


まだ、治療し続けていますが、仕事をしているときよりも安定していると思います。