うつ病・抗うつ薬の体験談を400件以上公開しています

うつ病の体験談【心が壊れる音がした】

ずいぶん前の話ですが私が“うつ”になった話をします。

当時私には大好きな彼がいました。近くに住んでいたので毎日ふたりでモーニングに行き、営業職だった彼は時間の都合をつけてはランチも共にし、仕事が終わると迎えにきてくれました。体調が悪い時も病院に付き添ってくれたり、本当にいつも一緒でした。このまま世界が終わってもいい、そう思えるくらい幸せな時間でした。

だけどその日はある日突然やってきました。
「東京に転勤になる。。。」もちろん一緒について行くことを考えましたができませんでした。当時私は委託で仕事を受けていて、一度受けると1年間は続ける必要がありました。ちょうどその2日前に新しい契約を交わしたばかりでした。契約を破棄することもできました。だけどしばらくは別々に頑張ることを選びました。

そこから転勤までの2週間。一緒にいて当たりまえの毎日がなくなる事への不安、さみしさ、悲しみが少しずつ押し寄せて泣いてばかりいました。独りでいることが受け入れられず、自分だけが辛いと思い込み、電話越しの彼が遠くに感じ、ただ苦しかったです。

「ココロが壊れ始めた」そのままの通り、壊れる音がしたのです。

眠れなくなり、大好きなバンドの曲を聴くことさえ疎ましくなり、友人からのメールの返信もできなくなりました。私の状態を心配して、無理やり外に連れ出してくれた友人がいました。その時間は気がまぎれて少し楽になった気がしていたけど、家に戻るとやっぱり辛くかったです。

眠れない夜、仕事帰り、車を無駄に走らせて「あのトラックがブツカッテキテクレタララクニナレル」本気でそう思っていました。自分で死ぬ勇気はなったのですが、生きていることが本当に辛かったのです。

仕事をしている間はなんとか耐えていましたが、独りになると泣くことしかできなくなっていました。大好きな彼にも辛く当たることしかできなくなって、どんどん“うつ”が悪化してきた頃、久しぶりに地元の友人から連絡がありました。心配した彼女とその彼が迎えにきてくれ彼の知り合いのカウンセラーさんの所へ連れて行ってくれました。

誰にも言えない本当のココロを自分のことを全く知らない初対面の人なのに、不思議と話をすることができて、話終わったあとは不思議なくらい気持ちが楽になっていました。知らない人だから話せたんだと今は思います。

それから少しずつですが、生きる気力を取り戻し始めました。独りでいる時間を少しでもなくそうと空き時間にバイトを始め、泣きながら仕事をしている私を見守ってくれた上司と同僚。忙しく過ごしていくうちに涙を流す時間が減ってきていました。

その時、彼と離れ離れになって4か月が経っていました。
それまで何度も「もう別れる」と電話越しに言っては彼を困らせていました。大好きな彼を責めてしまい、そんな自分をまた責めては苦しんで泣いて、そんな毎日を終わらせようと決めました。

電話やメールではなく手紙を書きました。彼への感謝の気持ち、ゴメンナサイの気持ち、ありがとうの気持ち、長々と書きました。大好き過ぎて、それなのにそばに居られないことに耐えられず一人ウツになってしまったこと。新しい環境や業務に慣れることが大切なのに応援することができない自分がいること。そんな私と付き合っていると辛いと思うから別れてくださいって。

「手紙、読んだよ。少し考えさせて」
「私の気持ちは変わらないから、好きだから別れてください」
そう伝えました。

結局、完治したのは1年以上経ってからでしたが、あの時の選択は間違っていなかったと
思います。人それぞれ“ウツ”になる理由はあると思います。死にたくなる気持ち、それもわかります。

だけど、今は生きていてよかったと心から思います。
本当に辛かったですが、今振り返るとそれからの自分は強くなったと思います。

誰かに依存するのではなく、自分でちゃんと生きてこれたのはあの日々のお陰だとそう信じています。

泣いてばかりいると、本当に悪いことばかり続きます。
だからウソ笑いでも笑って一日を終えることにしています。

明日も楽しく過ごせますように。