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うつ病の体験談【親の死】

私は、もともと考え方としてはポジティブな方でした。しかし、とても元気だった父が突然、仕事中に対向車が信号待ちをしている父の仕事の車に反対車線を飛び出してきて正面衝突事故で、その日命を亡くしました。

私は父が運ばれた病院に行く最中の車窓からペチャンコになった父の車を見て、もうダメだ、と涙が止まらず病院に向かいました。

父の死後葬儀や、役所での手続きなど年老いた母に代わりバタバタと走り回っていたので、悲しいより先に忙しくて涙が出るのは夜寝る前に、ふと父の写真を見たり、父のいた椅子に座ったりしている時に溢れるくらいでした。

色々と落ち着き出して、元の生活に戻り3年が過ぎた時、何かきっかけがあった訳では有りませんが、突然何もしたくない、起きたくもない、トイレにも行きたくもない、食事も食べたいとも思わない、と言う日が来ました。

主人が仕事に行くために起きなければ行けないので、頑張って起きますが着替える事も出来ず、ソファーで座り涙をただ流すだけ。

最初は主人も意味が分からなかったのか、不機嫌そうに仕事へ行っていましたが、仕事から帰宅しても同じ場所から動いていない状態や、ゴロンとただただ横になり涙を流す日が数日続いていたので、主人も流石に心配してくれました。

「何があった?」と聞いてくれた時、久しぶりに声を出しました。「お父さんに会いたい。お父さんの所に行きたい。死んでしまいたい。」と出した事も無い様な声で主人の胸で泣き崩れていました。

パジャマのまま、お風呂にも1週間程入ってもいなくて、髪の毛も伸びっぱなしでボサボサ。本来ならまだ若い女性なら身だしなみに気を使う年頃でしたが、そんな気持ちにもならない、汚らしい状態で、車にまで抱っこされて乗せられて、近くの心療内科に連れて行かれました。

初めての心療内科で普通なら不安で仕方がないと思いますが、どうしても死にたい気持ちが勝っていたので、どうにでもなってしまえば良い、と言う気持ちが大きかったように思います。

順番になった時に診察室に入り、お年を召した先生が、ゆっくりと私にいいました。「死にたいね。辛いね。でも、どうして死にたいのか死ぬ前に話してごらん。」とても優しい声でした。

「父の所に行きたい、父に会いたい」としか言えませんでした。主人が代弁して、私の過去を話してくれました。先生が「今まで良く頑張ってきたね!頑張り過ぎて爆発しちゃったね。」と肩を撫でてくれました。

先生は、主人に「鬱ですね。人は大切な人を亡くして直ぐにはなかなか鬱は出ないのですが、落ち着き出して何もする事が無くなると鬱が出る人が多いんですよ。奥さんの事、暫く良く見て寄り添うだけで良いです。鬱は必ず良くなりますから、頑張れ!とは言わない様に」と説明していました。

鬱の薬をその日から飲んで、眠り込み、次第に日常生活も元に戻れる様になりました。 今でも心療内科には通っていますが、今のところ鬱は出てはいません。睡眠薬を服用して、しっかりと寝る習慣はつける様にしています。

鬱が出る前は、決まって何に対しても感情が出なくなり、まず眠れなくなるので、その時は早めに受診して、睡眠薬を追加してもらっています。

鬱は自分で分かる様になるには、本当に時間も掛かります。 しかし、家族や友人に理解してもらう方がもっと難しいです。なぜなら、人前では笑っている事が多いですから。