うつ病・抗うつ薬の体験談を320件ほど公開しています(2020.7.25 現在)

うつ病の体験談【私がうつ病になった原因】

うつ病になった当時、私は23歳でした。周りからは、いつも明るくて、悩みなんてなさそうと言われていて、自分でもその性格は自覚していました。

そんな私が、まさかうつ病になるなんて、周りも驚いたけれど、一番驚いたのは、私自身でした。

22歳で、私は6歳年上の男性と結婚しました。

結婚前は、専業主婦になってほしいと言われていて、自分の両親が共働きだった為、幼少期に寂しい思いをした事もあり、了承しました。

ところが、いざ結婚してみると、彼には借金があり、また、具体的な金額は教えてもらえませんでした。

彼だけの給料では、生活が出来ない事が発覚し、「お前も働いてほしい。」と言われました。

ここで持ち前のポジティブさを発揮し「お母さんも働きながら私を育ててくれたんだし、出来るでしょ。」と働きに出る事にしました。

彼からは、学生時代にプロポーズされていた事もあり、それまで私はアルバイトしかしてきていませんでした。

せっかく働くのなら、時給が良くて、将来正社員になれる可能性が高くなるように、と派遣会社に登録しました。

派遣会社の面接の日、派遣先は不採用になりましたが、その時の営業担当者から「正社員として、当社の営業職をやらないか。」と提案されました。

今まで飲食店のアルバイトしかしてこなかった私は、スーツを着て、バリバリ仕事をこなす営業マンに対して憧れもあり、その話を受ける事にしました。

ですが、営業職は、想像以上に過酷な物でした。

4日間の入社研修を終え、そのまま支店に赴くと、常に電話の音と、誰かが怒鳴っている声、まるで戦場のようでした。

私の直属の上司は、仕事ができ、他の支店でも知らない人はいないと言われている程の有名人でしたが、同時にとても厳しく、毎日怒鳴られる日々。

「なんでやってねえんだよ!」
「死んでこいよ!」
「お前、馬鹿過ぎて自殺したくならねえの?」

こんな罵声を毎日浴びていました。

そんな事言われるくらいなら辞めてしまえばいいのに、と友達にも言われました。

上司は確かに厳しく、口も悪かったのですが、社会人経験が初めての私を育てあげようとしている事は、わかっていましたので、仕事を辞めるのは、上司に対して申し訳なかったし、何より、逃げるような事を自分がしたくありませんでした。

けれど、気付かないうちにダメージは蓄積されていたようです。

外回りで運転をしている時に、「今、思いっきりハンドルを切ったら、死ねるかな。」と考えていたり、夜も眠れなくなりました。

食べる事が大好きでしたが、食べ物の味を感じなくなり、食欲が失せました。と思えば、衝動的にジャンクフードを気が狂ったように口に押し込み、その都度、吐いていました。

仕事が終わると同時に、誰とも話したくなくなり、表情が消えました。

帰宅してから、一切喋らず、笑顔の無い私に対して、夫は気遣うどころか不機嫌になり、怒ってきました。

時には暴力もふるうようになりましたが、私は感情が死んでいたので、何も感じませんでした。

このままではいけない、と頭ではわかっていても、仕事が終われば思考が停止し、何も考えられず、ただ死ぬ事を想像するだけの毎日。

そんな私に訪れた転機は、リストラでした。会社の業績悪化に伴い、年収分の退職金を払う事を条件に自主退職を促され、私は退職しました。

それまで、土日も取引先や会社からの電話で休みらしい休みはほとんどなく、帰宅するのは0時近くだった私の生活に、唐突に、まとまった時間とお金が出来ました。

これを機に、人生やり直そうと思い、退職金を手切れ金として、夫に渡し、離婚。

幸い、実家に戻れたので、半年程、静養した結果、病院に行く事なく、うつ病は治っていました。

今では、「頑張る事は大事だけれど、一番大事にするのは自分だ」と言い聞かせ、嫌な事は我慢しないようにし、自分を大切に扱ってくれる人とだけ付き合うようにしています。