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うつ病の体験談【自分は幸せになれないのかとうらやむように】

最初のきっかけは主人から離婚を言い出されて、どうしたらいいかわからなくなり、パニックになったところからスタートしました。もともと、ストレスをため込んでしまう気質と「まぁいいか」と気楽に受け流せなかった性格から起因していたのかなぁと今となっては思います。

主人の単身赴任で子供の世話を一人で担わないといけなくなったことと同時に、仕事上でも上司からのパワハラを目の当たりにして、かなりのストレスを感じていました。このような悩みのため、友人や両親に相談できず、一人で抱え込むようになったため、「うつ」を発症したと思います。

日常では、仕事は笑顔で乗り切れるのですが、帰宅後の疲労感、情緒不安定、何もしたくないとおもうようになり、家に帰るとただただ眠るといった状態になりました。また、仕事の疲れが取れず週末は寝て過ごして、週明けの疲労感を感じながら仕事に行くという毎日でした。

なぜかテレビを見ても、楽しむことができず、外に出ると他人の目が気になる。幸せそうな家族を見ると、なぜ自分は幸せになれないのかとうらやむように。これはまずいと思い心療内科を受診しました。

最初の病院では話を聞いてお薬を出されるだけで、改善しているようなあまり変わらないような。先生に対する信頼も得られなかったため、途中でセカンドオピニオンを依頼し、転院しました。

転院先の先生は、穏やかに話を聞いてくれて、医療従事者の上司のこともご存じだったので、かなり親近感があり、なんでも話せることができました。薬の処方もその都度、調整してもらい、5年ほど通って、もう薬の必要のない生活に戻れました。

今では、週末は趣味に出かけることもできるようになり、子供たちとの関係もうまくいくようになりました。心療内科を受診するのは敷居が高いというか、なかなか一歩を踏み出すことができませんでした。

受診してみると、多くの方が診察を受けており、自分だけじゃないという安心感も生まれてきました。またいつまで続くかわからない投薬治療ですが、先生との信頼関係が生まれると、お任せして治していきたいという希望が見えてきました。

また、併設でカウンセリングもおこなっていたクリニックだったので、主人との関係についてもいつでも相談したら言いとアドバイスもいただきました。

なにかあれば相談できる安心感から、前を向けるようになりました。主人との関係はいまだ解決しておりませんが、「まぁいいか」と気持ちの余裕ができました。今後、うつの治療をされる方の参考になればと思います。