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抗うつ薬の体験談【サインバルタ・パキシル・ミルタザピン】

私は2年前に上京して初めての職場で人間関係がうまくいかず、家族や友人疎遠になり孤独感に苛まれて毎日夜も眠れない日々が続きました。
そのうち朝起きて出社の準備をしようとすると無意識に涙がぽろっと溢れてその場から動けなくなってしまい、そのまま泣き崩れてその日は職場を休みましたが次の日仕事に行こうとしてもまた同じように動かなくなってしまい、実質クビ宣告をされましたが自己都合で退職しました。

前の私はこんなはずじゃなかった、上京する前は頭がおかしくなるほど仕事大好き人間だったのに行けなくなるなんておかしいと自分を責めている毎日、そんな時友人に「メンタルの病院行った方がいいよ、このままじゃ壊れてしまうよ」と言われ、それでも私は病気じゃない、行かない!と1週間以上死にたい気持ちのままひきこもり続けました。
でもさすがにこのままでは貯金も尽きる、この状態でお金もなくなれば私はきっと死を選ぶ、行って診断がついて良くなるなら死ぬ前に行ってみるかと病院に行きました。


勝手に偏見で閉鎖空間のような、生きる気力がない人たちがいるところだと思っていたのですがそんなことはなく、広々とした待合室に優しそうなカウンセラーさんたち、そして親身になって聞いてくれるお医者さんに出会えました
診断結果は境界性パーソナリティー障害と躁うつ状態、治療方法はカウンセリングと投薬治療となり、私の長い抗うつ剤投与が始まりました。
最初に処方されたのは一日朝夕2回のサインバルタ1錠、パキシル1錠、寝る前に飲む睡眠導入剤でブロチゾラムでした。


1週間飲んでみて特にすごく元気になった!という実感はすぐにはでず、正直病院に行けた安心感で安定しているくらいだなといまいちな効果、副作用は少しだけ喉の渇きと日中の眠気。
その後一か月はこの処方が続き、それでも気持ちに波があり働けない、人が怖いという症状も出てきてしまったのでサインバルタを2錠に変更、そこから変化が感じられるようになりました。

朝起きて死にたい、だった気持ちが外出てみようかな、と少しだけ変化したのです
外に出てみたらアルバイトの求人にも少しだけ興味を持つようになり、昼間死んだように生きていた頃よりは気持ちが楽でした
でもそれから半年は結局この気持ちのまま止まり続けてしまい ミルタザピン を1錠追加、その後薬も安定してきたのか気持ちが不安定になることが少なくなり、短時間のアルバイトに挑戦できるくらいには回復していきました

結局ちゃんと社会復帰、といえるようになるまでは薬を使っても1年近くはかかりました。
これを短いと思うか長いと思うかは人それぞれですが、私はこの期間があってよかったと思います、薬には頼ってしまいましたがあの時もしかしたら飲んでいなければ死んでいたかもしれない、今の自分もなかったかもしれない。

現在結婚して短時間のアルバイトをして暮らしていますが、薬はまだ飲んでいます
依存性も高いですし合う薬を見つけるまでかなり大変ですが、それでも死ぬくらいなら病院に行って抗うつ剤を飲んでください、これが地獄のような日々を体験した私の答えです


サインバルタ30mg

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ミルタザピン45mg(リフレックス)

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