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うつ病の体験談【自身のうつ病の体験談】

20代後半、主人の転勤で知らない土地に引っ越しをしました。

それまで私自身、正社員勤務で育児で慌ただしい毎日を過ごしていたのですが、引っ越した先では専業主婦とし家庭に専念することとなりました。

今まで子供に時間をとってあげれなかった分、母として色んなことをしてあげたいと考え毎日充実した日々を過ごしていました。

3か月を過ぎたころ、立っていられないめまいをおこしたり、運転中の過呼吸、寝るときに部屋を暗くするととてつもない恐怖心が襲ってきました。

次々におこる心身の以上に気づき婦人科の病院へいくと、診断はパニック障害でした。

それまで一切、精神病にはかかったこともなく一生無縁と思っていた私には診断名に驚きを隠せませんでした。

ドクターの説明だと環境の変化に心身がついていけていない、ということでした。

私は日頃の生活に満足していたので、「ではなにを改善すればいいんだろう」としか頭に浮かばず投薬治療をはじめることとなりました。

まず軽い薬からはじめ、頓服で不安を感じた時に落ち着くよう治療に取り組みましたがよくなるどころか悪化していくのが自分でもわかりました。

そのころから「この状態がいつまで続くのだろう」と自分自身に嫌気がさし始め、自己嫌悪、体調不良の悪循環へはまっていきました。

お風呂でリラックスしようと思っても狭い場所が恐怖に感じ始め、趣味のドライブも運転することさえ恐怖、好きなものがどんどん奪われはじめ食欲も低下し不眠も始まり悪化の一途をたどります。

その間、何度も精神科病院の病院へかかりましたが私の性格上うつ病を併発したと認めたくない気持ちと、早く治さなくてはと、焦ってしまい治療がうまくいきませんでした。

とうとう死が脳裏をよぎりはじめ、自分がうつ病と認めざる負えない状況になりました。

物事を前向きに考えてみますが、何か悪い催眠術にでもかかっているかのように「前向きに考えてもすべて無意味」と私の欲求をうつ病がつぶしていきます。

そして主人には毎日に頭によぎったことを全て話します。

自分が唐突に死に走るのを防ぐためでした。

調子がよい朝でも突然襲ってくる不安に負けそうな日もあり、自分が1人になった時にいきなり死を選ぶのではないだろうか?と不安定な事態を考え、とにかく誰かにこの状況を伝えておかねばと主人に話をしていました。

幸い主人は仕事で疲れていても話をよく聞いてくれ、その度私の心はとりあえずの安心感を覚えていました。

そのような日が1年半続きました。その後環境に慣れてきたのでしょう、薬ともうまく付き合えるようになり回復の傾向です。