うつ病・抗うつ薬の体験談を500件以上公開しています

うつ病の体験談【自分では全く分からないこと】

実際にうつ病を体験された方の体験談を載せています。

よく世間では、「私、うつだから」と言う話を耳にするけれど、私には全くそのような感覚が分かりません。
何がうつなんだろうとさえ未だに思うほど。


死にたいと思ったら、うつなんだろうか。消えたいと思ったら?
繰り返すうちに自分なりに気づいてきたので、「私はうつだから。」を口にするようにはなったけれども。

もともとの私は、何にも考えてないノンビリした人間なのです。そういう私を母は見かねて、「ぼうっとしてばかり」「ちゃんと反省しなさい。」「自分が悪いと思いなさい。」
何かと口煩い人ではありましたが、今の私には小言が多い人なんだと思えます。

そういう母に反発する一方で、確たる判断基準がどこにもなく、親が叱ってくれるのは子供を思ってこそ…のような言い回しも多くて、自分が間違っているのかなと思ってしまいました。基本部分は間違ってないと思います。ただ、細かすぎるのです。小さなチェックポイントが私の中でどんどん出来ていきました。


それとはまた、初めてのことには弱く、分からないのです。他の人はどうしてるのでしょう?勿論、問題点が分かればそれについて考えます。想像力が足りないのか、思いもかけない初めてのことに遭遇して間違いを起こす。それを、母受け売りのチェックポイントに引っ掛かると落ち込むことばかりなのです。

母に言い訳は通用しません。「やりたくてやった訳じゃないのに。」そんな言葉で許してくれる人ではなく小言が続きます。


そうすると、自分のことにまで気に掛けるより、他人に迷惑をかけないことを優先していきます。それも今の私だから思うことで、当時は、自分を後回しにすればいいとも思ってません。考える余裕がなかったからです。


何てことをしたんだろうと小学生の頃は自分を許してくれるところが分からなくて何かあるとお月様を眺めて、「ごめんなさい」を100回言うようなことをしていました。反省してることを母に言ってもまた小言が続くのでせめてもの自分なりの償いの気持ちでした。


けれども、中学、高校ともなると、そんなことをしても償いにはならないと思い始めます。


家に帰ると悶々とした時間ばかりが過ぎていきます。何も考えられなくなって、友人に電話して答えを貰うようになります。自分なりには分かるのですが、他の人から見たらどうなんだろう。分からないことばかりです。

そんな一言にすると、分からないなら相談すればいいとも思いますよね、でも、それを毎日、やってしまうのです。本当に悩み多き自分でした。

そんなことをしたら、友人も減るだろうと思いますよね?そうなんです。そこは経験から学んだのですが、日々は友人と楽しくノンビリやってるのです。

悩んだときに、「あれ?どう思う?」と聞ける友人のそばにいるようになるのです。また、一人に相談しても納得した答えが出ない時は、一人ずつ別の人に話をして、自分を入れて6人グループなら5回するようなことをしたり、話せる人に話をするようなことをしていました。


友人も、いつも楽しい私に手を貸してくれました。電話するときも、楽しい話をしたあとに軽く尋ねる(本当は私にとっては軽い話でもないのですが)ようなことをしていました。


そんなことを結婚して、最近まで悩み多く人付き合いが苦手なのだと自分でも気付いてます。


最近、自分なりのうつチェックが出来るようになりました。ギャグ漫画や笑いのツボがよく似てる漫画を見て笑えるかどうか。また、本を読んで全然、頭に入らない時は、うつなんだなと気付いたりします。未だにそう。


悩み事は他人に相談。確かにそうなのですが、私の場合、「そんなことを悩んでいるのか。」と分かってくれる人を探すところから始まるのです。


大人になってイメージョンフレンドって言葉をしりました。何かの本で、深呼吸して頭の中の賢人を呼び出し(想像するのですが)、悩み事を相談する。私もやっていた時期があるのですが、自分は他人には寛容なので、自分が許せないのに答えが出せないのです。悩みはこれからも続きそうです。 思うほど。