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うつ病の体験談【自分を責め続ける悲しい日々】

会社員の頃の事です。15年程前の、40歳を過ぎた頃でした。

それまで(それからも)育児、家事、会社員生活(業務に全力)にフル活動してきました。その間にも大病(胃がん)も患い、心身共に疲れが生じていたのだと思います。

でも全く自覚がなく、診療内科を受診するまで、精一杯の生活を続けていました。

きっかけはその時の上司や同僚との人間関係、仕事内容のストレスです。まず上司からの信頼関係が崩れた所から始まりました。

自分は懸命に業務をしているにも関わらず同僚の意見ばかりを採用し認めて貰えませんでした。

女性ばかりのグループでの業務だったため、いじめられ役になってしまいました。女性にとって常にいじめられ役が必要であるとは思っていましたが、自分がその役を請け負ってしまったのです。

何もかもが裏目に出てしまった時期でした。その時は「今の苦労は今後やってくる幸運のためにある!」との考えを信じて耐えていました。

でもやはり限界が来ました。涙が止まらなくなりました。会社に行く事が出来なくなりました。

診療内科受診の結果から、休業申請をすることになりました。ちょっとホットした思いもありましたが、自分が情けなく、今まで自分は何をしていたのかと言う思いでした。

子供に負担をかけて勤続した事への後悔…。自分を責めるばかりでした。

毎日涙が出て、何もしたくない、何もできない、食欲がない、怠い、動けない、悲しい、失望、人への恨み。全ての事が苦しみに満ちていて、全てを投げ打ってこの瞬間で人生を終わりにしたいとも考えました。

次第に自殺願望が溢れてきました。その方法を真剣に考えた事もありました。

「近くのマンションから飛び降りるためには7階以上でなければだめだ」「車にひかれようか」など色々と考えていました。

でもそのマンションの住民に迷惑になり、夫にも「あの家の嫁は」と迷惑をかけるなとの思いから、実行に移す事はありませんでした。

まだ冷静さが残っていたんだと思います。でもぼんやりとした意識の中で、病院で処方された薬を一度に多量に飲む事は実行しました。

そしてとうとう精神科に入院となりました。そこでの入院生活も順調とは言えないまでも、少しずつ回復に繋がりました。

自分よりももっとひどい境遇の人を見た事も治癒の一つだと思います。病院仲間との会話もそれまで塞ぎ込んでいた私には良い治療になったと思います。

8ヶ月間の休業後、復職をしましたがもちろんすぐに正常に戻った訳ではありません。異動も含めて勤務に安定して臨めるのに2年ほど必要でした。今でもたまにその頃の事を思い出すと、悲しい気持ちが蘇ります。

この事態を上司や同僚のせいにしたのは間違っているのかも知れないと今では考えられます。しかしその頃はそう思われずにはいられない様に感じられたのです。

少しずつ、その経験が今の幸運に繋がっていたのだと前向きに考える事が出来るようになりました。