うつ病・抗うつ薬の体験談を500件以上公開しています

うつ病の体験談【自分自身を見失った出来事】

私は元カレがうつ病と知った時から、うつ病で苦しんでいる人の役に立ちたいと思い色んな事を調べました。

その時アロマやハーブがうつ病に効果があると知り、高校卒業後、専門学校にいきアロマとハーブの資格を取り、20歳で大手チェーン店の接客販売に就きました。

基本的に午前、午後とシフトがあり、被っている2時間以外は一人での勤務でした。そこまでお客さんも多い方でもなく、一人ひとりに寄り添った接客ができ、充実した毎日でした。

ですが、アロマやハーブを取り扱っているため、癒しを求めてくるお客さんが多いのですが、少し風変わりな人も引き寄せてしまう場所でした。

全く商品を買わないのに永遠と関係ない話を4時間近くする上に、無理な要求を突き付けて断ると逆上して数日間電話が鳴りっぱなし、店内で大声で怒鳴る、など営業妨害になるほどの人もいました。女性のスタッフしかいないのと、接客で優しくするためそれに勘違いし一方的な恋愛感情を押し付けてくる人もいました。

そんな中、入社して4か月で店長となりました。もともとスタッフは4人が最大人数だったのですが、問題が多いため長く続くスタッフがいなく3人居ればよいくらいでした。

私が店長になってからは、なるべくクレーマーからスタッフを守れるようにするため、無理を言われたら私にすべて回すように指示をしたり、周りの店舗とも仲良くなり、何かあった時に助け合える状態にしました。

本社は完全に警察や弁護士などはめんどくさいから、自力で何とかするようにと見放されていたため、余計に自分ができる限りの予防をしてきました。ですが、私一人で解決するには常識が通じないことばかりした。

髪の毛を切られたり、ストーカーをされたり、差し入れはお客さんからもらわないようにしていたのに他のスタッフに無理を言い私宛の差し入れが届き、ぬいぐるみの中には、監視カメラかGPSのような機械が入っていたりと、通常業務のこと以外でだんだんと押しつぶされていき、挙句の果てに誘拐されかけました。

されでも本社は動いてくれず、心を殺しながら働いているうちに、何もないのに勝手に涙が流れてきたり、人の目が異様に怖くなったり、過呼吸をよく起こすようになったり、固形物が食べられなくなっていきました。

そうして3年目のころには、体重は10キロ以上減り、仕事以外での外出や食事に命の危機を感じるほどの恐怖がこみあげてくるようになっていました。

もともとアクティブな性格だったためおかしいと思い、仕事終わりに症状をスマホで調べたところ、「うつ病」にぴったりとあてはまってしまいました。

この時の、今までの自分が自分じゃなくなった原因が分かった安堵とこの先どうすればいいんだろうという不安感で、はじめて声を出して泣きました。

その後も色々ありましたが、何とか退社することができました。

なかなか心の病気は理解してもらうことが難しいのですが、今は私の事を理解して寄り添ってくれる人ができ、自分のできる範囲で頑張ってもとに戻れるよう、精神科に通いつつ治療しています。