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うつ病の体験談【頭のなかで死が離れない、常に死と隣り合わせ】

中学生からの親友が三年前に鬱病になってしまいました。きっかけは、職場の人間関係です。

彼女は高校卒業後、就職はせずフリーターとして働いていました。21歳の時に就職したいと思い就職活動を始めましたが、なかなか上手くいきませんでした。その時からうつ病は始まっていたのかもしれません。就職活動の相談を聞く度に、彼女は元気がなくなっていっていました。

彼女はとてもいい子です。優しく、面白くて人の気持ちを考えられる人です。ただ、彼女は人の悪意に敏感です。昔から人の言動や行動をよく見たり感じられる性格でした。そのせいで、クラスで言われている彼女の嫌な噂もすぐに彼女は察してしまいました。

私も一緒に求人を探していた時、一社から内定を頂くことができました。そこは少人数で経営しているお店で、40代の男性店長と50代のパートの女性1人と、30代の主婦の三人でお店を切り盛りしているところでした。

彼女は大変喜び即座にそこのお店で働き始めました。私ももちろん嬉しかったのですが、人の悪意に敏感な彼女がやっていけるか心配もありました。

働き始めてから数日後、彼女から泣いて電話がありました。50代の女性に職場で悪口を言われてるということでした。ただ、それだけなら我慢できるが、入って一週間なのに「覚えが悪すぎてバカ」「脳ミソないんじゃない?」等、明らかな暴言を吐かれると言うのです。

そんな中でも彼女は頑張って一年働き続けました。一年も働けば職場の人とも打ち解けられます。店長は男性で独身です。彼女は店長と話すのは楽しいし、人として好きだと言っていましたが、一切恋心はありませんでした。

そんな時、50代の女性に店長との仲を怪しまれ、彼女はきっぱり否定しました。しかし、シフトの関係上、店長と彼女の二人になってしまう時にわざわざ見に来たり、店長にわからないところを聞いているだけなのに、コソコソと悪口を言われていると言ってました。「店長をたぶらかさないで。若いからって誘惑しないでね」とラインがきたこともあるそうです。

そこから彼女は「死にたい」と口にするようになりました。職場も辞め部屋にひきこもるようになりました。そんな彼女を助けたくて病院を薦めました。最初は行きたくないと言われましたが、私も一緒に行くからと連れていきました。病院で貰った薬を飲み始めたら、元気になったようでした。

でも、彼女は電話で「すごく死にたくなることがある。昨日は一日中布団の中で死にたい時だった。頭のなかで死が離れない、常に死と隣り合わせ」と言うことがありました。うつ病の時はそっとしておいたほうがいいというのを本で読んだ私は、すぐにでも会いに行ってあげたいのをぐっと堪えて、彼女の話を否定せずに聞くだけでした。

現在も彼女はうつ病と闘っています。やっと合う薬にあえたようで、症状は落ち着いています。私は、どうかこのまま悪化しないことを願うばかりです。