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抗うつ薬の体験談【エビリファイ】

20代後半の男です。2010年に社会人として、初めて働き始めました。自分の夢に近い仕事であったため、非常に意欲的でした。上司や同僚たちも、そんな私を見て「素晴らしい!君にならどんどん仕事を任せよう。どんどん経験を重ねて、どんどん出世してくれ!」と良い評価をもらいました。


これが所謂「ワーカーホリック」の始まりでした。仕事で良い評価をもらえることでのみ、自己肯定感を得ていたのです。取憑かれたように朝7時と夜7時の会議に出席して話に食らいつきました。ですが、私はまだまだ新人。分からないことや失敗、ケアレスミスなども経験として重ねていくのは当たり前のはずです。

ですが当時の私は(これじゃ会社のお荷物だ。なんで給料をもらっているのかわからない。これじゃだめだ。もっと貢献しなくちゃ。)と焦り、空回りだけを始めていたのです。「自分で成果をあげたい」という思いから、だんだんと報連相もおろそかになり、自己判断によるミスや失敗が多くなるばかり。そしてまた(これじゃ会社のお荷物だ。なんで~)という悪循環に陥っていくのです。

もう、死神は私の首に鎌を掛けていたのです。自己肯定感は失われていく一方で、あっという間に希死念慮に支配されました。2013年10月ごろ、実際に自殺企画までいき、一歩手前でした。その後、すぐに上司に報告して精神科で受診することを勧められました。最初はエビリファイのみから始まりましたが、服薬による症状改善がなかなか見られず、現在はトリプタノールやフィコンパなど計7種類の薬を、朝、昼、晩、寝る前に服用しています。

2019年1月頃、障害者手帳を取得して、就労移行支援事業所を利用し訓練することで、野外に出られるようになり、2020年2月23日現在、目下就活中です。通院や服薬、症状について隠さずに務めるために、障害を職場に開示するオープン就労で求人を探しています。

就労移行支援事業所の訓練や精神科医による薬の調整によって、うつの症状そのものは軽くなりました。ですが、毎晩寝る前に13錠もの薬を飲む感覚には慣れません。頑張って仕事をした結果、莫大な医療費と人生を費やしています。また、家族にも大いに迷惑を掛けて、気を揉ませました。どうかこのメッセージを、うつになる前の人へ伝えてください。「その仕事、自分と他人の人生と医療費を掛けるだけの価値はありますか?」


トリプトメール(アミトリプチリン)10mg

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