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抗うつ薬の体験談【サインバルタ】

私は躁うつ病、双極性障害です。双極性障害Ⅰ型という診断を一度は下されましたが、治療の甲斐もあり、だいぶ症状の波も小さくはなってきました。双極性障害なので、基本的に抗うつ剤は処方しませんと主治医に言われていました。

しかし、仕事で異動があり、環境も地位もガラッと変わりました。その時、かなりのうつ状態になってしまいました。

自殺したいくらいの思いもあり、気分もすごく落ち込んでしまい、毎日泣いて過ごしていました。それが数ヶ月続き、ある時診察で主治医に自分のうつ状態について伝えました。双極性障害なので当然気分安定薬は外せませんが、そこにプラスして、サインバルタが処方されました。

最初のうちは特に効果も感じませんでした。前に飲んでいた抗うつ剤は、ハイになりすぎたのですぐ中止になりましたが、今回はなかなかマイルドに効いてきたので、自分でも良い感じかなと思っていました。

効果があるのかどうかもわからない程度でしたが、毎日泣いてばかりの生活からは少しマシになったかな、程度でした。

ところが、ある日、病院に行けず服用していた薬が足りなくなってしまいました。それほど影響のある薬でもなかったので、なくても大丈夫だろう。気分安定薬さえあれば何とかなるだろう、と思っていました。

まだ気分安定薬は残っていたので、3日くらい病院に行かずに済ませてしまいました。

服用できずにいた時に、異変が起こりました。しばらくおさまっていた自殺したい気持ちが、急にむくむくと起こってしまい、いても立ってもいられなくなりました。

その時に免疫まで下がったのでしょうか、ウィルス性胃腸炎にまで罹患してしまいました。ただでさえ自殺したい気持ちが湧いてきているのに、ものは食べられない、もどす、下からも下してしまう、ということで、本当に何もする気になれませんでした。

精神科の病院にすら行きたくない、行くエネルギーがない状態に陥りました。歩けないので、タクシーを使って行くも、途中気持ち悪くなってしまう始末でした。

何とかして精神科の病院に行き、サインバルタをもらいました。1週間くらい飲んでいたら、死にたいという気持ちがなぜか消えていきました。そこで初めてこの薬は希死念慮に効くのだなと実感できました。

それ以来、切らすことなくサインバルタを飲んでいます。今では、新しい部署にもだいぶ慣れたのと、上司がたまたま代わったので、だいぶ元気に仕事をすることができるようになりました。


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