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抗うつ薬の体験談【サインバルタ・セレナール】

12年ほど、抗うつ薬やSSRIなどを飲んでいます。
最初に飲み始めた理由は、
・パニック障害
・強迫性障害
などの不安障害であるためです。
投薬などのおかげで、パニック障害や、強迫性障害の症状は、現在、ほぼ落ち着いています。


しかし、環境の変化やストレス、人間関係の悪化などによってうつ状態が続いていることから、現在も抗うつ薬は飲み続けています。
現在飲んでいるのは、
・サインバルタ20mgを就寝前に2カプセル(抗うつ薬)
・セレナール10mgを1日3回2錠ずつ(抗不安薬)
です。

サインバルタについては、2か月前までは1カプセルずつだったのですが、現在は2カプセルに増やされています。それ以前は別の抗うつ薬を飲んでいたのですが、思うような効果が出ず、薬を変えて、現在はちょうどよい量となるよう様子を見ているところです。

「抗うつ薬」というものを飲むことに抵抗を感じる人もいるかもしれません。私の場合は、パニック障害や強迫性障害の症状が深刻だったので、「抵抗」など感じる余裕もありませんでした。症状が落ち着くなら何でも飲む、というくらい困っていたのです。
私が抗うつ薬を飲むことに反対したのは、家族でした。
「そういう薬は副作用があるんじゃないのか」
「本当に薬で治るのか」
「そもそも本当に病気なのか」
など、いろいろなことを言われました。

無気力になったり、泣いてばかりいたり、動くこともできずにいるのを「怠けている」「甘えている」と感じる人もいます。心の病気は目に見えないため、仕方ないのかもしれません。しかし本人は、そこから抜け出したいと感じるしつらいものです。そういう状態を家族が理解してくれないことを、とても悲しく思ったのが今でも忘れられません。

ただ私の場合は、強迫性障害が薬によって目に見えて改善したことから、
「やはり病気だったんだ」
と家族が納得したようです。時間は掛かりましたが、それ以来、薬を飲むことに対しては何も言われなくなりました。

他の人はどうか分かりませんが、抗うつ薬を飲んだからといって、いきなり画期的に元気になったということはありません。ただ、抗うつ薬を飲んでもこれだけ不安だったり憂鬱だったりするのだと考えると「飲まなかったらどうなっていたのだろう」とは感じます。飲み続けているからこそ、比較的気持ちが楽で、多少動いたり働けたりしているのだろうと感じます。こういった薬に対する世間の理解がもっと深まってくれたらいいのにと感じています。


サインバルタ30mg

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