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抗うつ薬の体験談【リーゼ】

約9年前にうつ病になりました。自宅近くの病院にかかったところ、リーゼを処方されました。

内科と心療内科をやっている病院であり、あまり親切とはいえないような病院でした。1ヶ月後別の病院にかかり始めましたが、そこでもリーゼは継続して処方されていました。

他の薬も飲んでいましたが、処方された薬を飲み始めた頃から全身のひどいだるさに襲われるようになりました。特に首あたりの調子が悪く、頭を持ち上げているのがかなりつらい状況でした。

座っているのがやっとで、何かに寄りかからないとままならない程でした。その様な症状が続き、周りで起こっている出来事が理解出来なくなる症状も出てくるようになりました。

詳しく説明すると、自分が対応出来ない事が起きると、酷い時は数日くらい何がなんだか全く理解できず、話そうとすればするほど症状が悪化する、そんな状況でした。

我が子がまだ1、2歳くらいでしたが、やはり母である私の異変を察するのか、よく悲しそうにしていたのを覚えています。

同じ様な病気を持つ友達に話しても、そんな症状は初めて聞いたと言われるばかりで自分自身も悲しかったです。また両親と一緒に子供の面倒をみながら一緒に生活していましたが、周りも戸惑うばかりでした。うつ病の落ち込みが続いたり、良くなったりを繰り返しながら数年過ごしました。

その数年のあいだはリーゼは頓服薬としても処方されていたので、1日3回プラス不安時に服用していて今思えばかなりの量を服用していたと思います。もちろん全て医師の指示に従って薬を飲んでいました。

首のあたりが特にだるくなる症状はずっと続いた為、副作用止めはかかせませんでした。飲まなければ数日もしないうちに症状がでるので、こちらも医師の指示通りに服用していました。

しかし、病状は変わることなく、ある時から自分の周りで起こっている事が更にわからなくなる事が多くなりました。テレビさえ観ることができず、寝たきりのような毎日が続きました。

両親や主人は大学病院など大きな病院にかかった方が良いのではないかと進めてくれました。しかし状況の変化にかなり弱く、起こっている事が理解できなくなりやすい私はなかなか踏ん切りがつきませんでした。

ひとつ自分の中で引っかかっていたのは子供の事です。かまってやれない事も多く、寂しさやもどかしい気持ちをかかえている事は伝わってきていました。それで、やっと別の病院をかかってみようと思えました。

この時かかっていた病院では、全ての症状は病気からくるものとみなされ統合失調症感情障害と途中から先生は話してくださっていました。

紹介状を書いていただき、別の大学病院へかかり始めました。精密検査などしてもらった結果をふまえて、大学病院の先生からわからなくなる症状や、主に首のあたりが辛く、起きているのが困難なのはリーゼから起こる症状である可能性が高いと説明があり衝撃でした。

頓服薬としても服用していたリーゼがそんな結果をもたらすとは思ってもいませんでした。それから段階的にリーゼは減らしていく事になり、頓服薬として飲むことはなくなって1日3回から2回、1回と減るごとに、全ての症状が改善されていきました。

病気も1から見直しとなり、結局はうつ病との事で気分の落ちこみなどの症状だけに落ちつきました。別の薬を処方される事になり、そちらは全く体がきつくなる事もありませんでした。数年に渡ってリーゼを服用していた事もあり、全てが改善されるまで時間がかかりました。

薬により体調を崩した経験はなかったので病院を早く変えていたらという後悔はありますが、 元気になって来た事で家族や、両親が喜んでくれている姿は本当に嬉しく感じます。


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