うつ病・抗うつ薬の体験談を500件以上公開しています

うつ病の体験談【うつ病からの退職、復職まで】

実際にうつ病を体験された方の体験談を載せています。

私は事務職の仕事をして1年くらい経った頃でした。私の通勤先は片道2時間の道のりで、終電は23時に終わるほど遠いところに通っていました。上司から期待されていたからか業務をたくさん任されており、それに合わせてメイン業務は法律を絡むため勉強が欠かせませんでした。

気がつけば朝は始発の5時に乗って、終電に帰るような日々を毎日続け、土日出勤。それもどんどんエスカレートし、終電では間に合わずカプセルホテルに泊まったり、最終的にはお金が足りず電車から通勤手段を変え車で通い、車中泊をする日々になりました。

そんな生活を続けていると体にも変化があらわれ、ご飯が食べられなくなり、体は痩せていき、仕事の時間以外でふと涙が止まらなくなったり、帰り道に足の力が抜け何時間もしゃがみ込んでしまったり、悪夢、幻聴、不眠など様々な症状に襲われました。これだけの症状が出ていてもうつ病だとは気づかず、内科にずっと通っていていました。2ヶ月みて治らず、医師から心療内科を紹介されてそこで初めて自分がうつ病だと知りました。

お医者さんからは「もう仕事に行かなくて大丈夫だから」と言われた時、自然と涙が流れました。お医者さんからは都立の大きな病院に入院を勧められ、検査も兼ねて入院することになりました。すぐに抗うつ剤治療を開始しましたが、意外とこれが大変でした。人によるらしいのですが自殺衝動を促進してしまうらしく、私は唐突に死にたくなってしまうようになり、静かになったり、ふと辛いことを思い出すと頭が真っ白になってしまいました。これを治すには自分との戦いで自分の好きなことややりたいことなどを考えて、楽しい未来が私にはあるんだと言い聞かせ、前を向くことでした。

3ヶ月ほどして自殺衝動は治りました。退院して一人暮らしを始めてみて色々と自分でやってみようと料理を始めたり、運動をしてみたりと積極的に行動していきました。そんな生活を半年続けて復職を考えるようになり、元の会社に戻ろうとしました。しかし、不安が消えず仕事が手につかないどころか再発してしまい、会社にその旨を告げて退職し、傷病金で生活する日々が始まりました。

退職してから1〜2ヶ月してから何もしていない自分に嫌気がさして短期のバイトから始め、少しずつ働けるように努力しました。少しずつ体の不安も無くなっていき、そろそろ正社員として働いてみたいと思うようになり、転職活動をし始めました。今度は近場でPCのスキルを生かして仕事がしたいと考えてIT企業に就職しました。過度に仕事を任されることもなく、職場もかなり近いため安心して働けています。