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うつ病の体験談【うつ病との闘い】

会社の同僚が、ある日、突然うつ病になりました。年齢は30歳過ぎだったと思います。

営業から総務に異動になり、自他ともに会社のエースとして君臨し、精力的に仕事をこなしてきました。会社も認めるところでもありました。ところが・・・。

ある日、全然元気がなく、以前は元気よく、大きな声で、電話をしていましたが、電話もとらなくなり、日に日に何か様子が変になっていきました。私含め、周りに人間は『どうしたのだ』ということで、心配し、励ます意味で飲みにつれていきました。

そこでは『元気出せよ』とか『しっかりしろよ』とか励ましましたが、当時、誰も彼がうつ病であることが分からず、このような励ます行動をとりました。

しかし、後で分かったのですが、このような状態、すなわち、うつ病の時は、励ましていけないことを、あとで知りました。ましてはアルコールを飲ませることは、セロトニンの減少でますます悪化するので、絶対やってはいけないこともあわせて知りました。

実は、彼は役員の縁故で入社し、周りから絶大なる期待を背負っていました。

過度な期待の上、当時、コンピューター化について行けずに、やがて仕事がうまくいかず、またプライドから誰にも相談もできずに、一人悶々としていたのかと思います。

結局、精神科の病院にいったのですが、なかなか思うように回復せずに、そのうち目も真っ赤になり、薬の影響かいつも空ろな状態でした。

私も転勤となり、彼と会うことがなくなりましたが、2年ぶりに会ったときに完治はしていませんでしたが、自分から『治そう、治そう』としている姿に、自然に涙があふれてきました。

ただ、その姿を見て、治そうとする気持ちは分かるけど、もう無理しないでくれとお願いしたのを、昨日のように覚えています。今は、プレシャーの掛からない仕事をしているようです。

それから数年後、私の知り合いがリーマン・ショックで財産のほとんど失い、うつ病になり、病院へ担ぎこまれました。

確か年齢は45歳過ぎでした。相当ショックが大きく、薬を飲むだけの生活となったようでしたが、途中、体力が落ちたのか帯状疱疹にもかかりました。

当初、専門の医者にかかっていなかったので、専門医ところを紹介してもらいました。

そこでは、まず、カーテンを開けて寝ること、朝日に絶対にあたることをきつく言われました。彼は、日に当たるのは肌に悪いということで、学生時代から日には当たる習慣がなかったのが災いしたのだと思います。

そして、治療を受けて2年くらいかけて、なんとか薬も減らしながら、最終的には、今は飲むのはやめているようです。現在は、朝日に当たるようにして、運動をこなして乗り切っているようですが、再発にはびくついているように思えます。

今はみんなに元気でいてほしく、願っております。うつ病は、まだまだ人には認知されにくいのですが、一人でも多くうつ病にならないように切に願っております。