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うつ病の体験談【うつ病は広がる】

現在進行形のうつ病で休業中です。

休業を開始してから1年ちょっとが経ちます。そろそろ復帰のためのお試し出社を開始しようとしていますがしておりません。

私の過去から現在までの体験談を書かせていただきたいと思います。

過去に、既に1度うつ病と診断されています。その時のきっかけは、当時のパートナーがうつ病で、一人だと不安で私が仕事中でも電話やチャットでやり取りを行っていました。

彼は自傷行為もしておりました。私自身は仕事が忙しく、繁忙期は家にほぼ帰る事が出来ず自分の気持ちと彼の気持ちの両方を抱えることができなくなってきました。

そんな時、彼が実は既婚者だと言うことがわかり私の気持ちがいっぱいいっぱいになってしまい、仕事も何もする気力がなくなってしまいました。

会社を辞め、家でチャットやPCゲームをする生活になり、家族ともほぼしゃべらないまま疲れたら寝る、そんな日々が続きました。

1、2か月が過ぎた頃でしょうか。何気なく生きていても意味がないんじゃないかなと思い、薬を大量摂取して、コッソリ台所から持ち出した包丁で胸を刺して死のうと思いました。
ですが、色々な種類の薬を大量に摂取したため体に包丁を刺す前に気を失ってしまい、目が覚めた時はお医者さんに囲まれ処置されている最中でした。

胃の洗浄が終わっても意識が戻るのが遅い(半日以上は経っていたようです。)のと薬の種類が多様だったので検査が多岐に渡っていたそうです。集中治療室に3日ほど入院して家へと帰りました。家族は泣いていましたが、目が覚めた瞬間「あ、失敗しちゃった」と思いました。

何か様子がおかしいと思った母が、珍しく私の様子を見に来たために早く発見され助かったとのことでした。先生に「よくあんなに薬飲めたねすごいよ」と褒められ(?)ました。

私の通院はそれから始まりました。通院している科を見渡し、あの人たちと私は一緒なんだと思うと余計に通いたくなくなる感じでした。

そして「うつ病は広がる」というのは、私は彼から、そして私から母へと広がったのです。

毎晩母は私の様子を見に夜中に私の部屋の入口まで来ていました。私は人の気配がするたびに目が覚めてしまったりして神経過敏にもなっておりました。

なんとか2年ほどかけて働けるようになり、5年ほどでフルで就業できるようになりました。
それ以来メンタル関係の映画やドラマは見ることが難しくなりました。引っ張られてしまうのです。

今回のうつも、会社内でうつで休業、退職が増えてそこに引っ張られてしまったのだと思います。

うつは贅沢病だと言う方もいらっしゃいますが、少しの不安で神経が過敏になり寝られない(眠くならない)、何もする気がおきないなど、簡単になってしまう病気だと思います。