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うつ病の体験談【うつ病を治すには家族が変われ!】

これは私の従姉妹のお話です。
大学を卒業し就職が決まって一人暮らし、新生活のスタートで楽しみに家を離れました。
ところが、次に会ったとき、従姉妹は別人になっていました。

職場は女社会でうまくなじめず、仕事も思うようにいかずストレスが溜まり、うつになって戻ってきたのです。以前は明るく、遊びに行けば必ず顔を出してくれる子でした。

ところが、帰ってきて最初に会った時、顔を見ただけでうつ病だと分かりました。
表情が一切なく、何を話しても笑うことなく、ただただそこに居るだけでした。

彼女は実家でうつ病の治療を始めるわけですが、彼女を悩ませるもう一つの原因がそこにはあったのです。

それは嫁の存在でした。彼女の兄は結婚して、お嫁さんが同居をしているところに帰る形になってしまいました。
うつの薬を服用していると、眠気に襲われて動くことができなかったり、気分や天気によってなにもやる気が起きなくなってしまうそうです。

そんな日でもお嫁さんはテキパキと家事をこなしている姿をみて、私だけこんなダラダラしていてはダメだ。
私は居ても役に立たない…と自分を責めて過ごす日もあったそうです。

こんな生活をしていては、治るものも治らないと思い、私の母が彼女の父親に兄夫婦と別居することはできないのかと尋ねました。
彼女の父親は、兄夫婦の稼ぎは少なく、とても今の同居を解消することはできないと言ったそうです。

兄夫婦の稼ぎは大卒の一般的なもの。
彼女はうつ病で、今後の生活のために治療と生活の立て直しが必要。
どちらを重要視するべきか、普通なら分かるはずです。同居生活は5年ほど続きました。

ある日、兄夫婦が自分たちで家を持つことを決め、実家を出て行くことになりました。
すると、彼女の表情は少しずつ以前のように笑えるようになっていったのです。
それは、たまに会う私たちでさえ、一目瞭然だったのです。

彼女は肩身の狭い思いをしていた環境から解放される喜びと、実家にいるにも関わらず兄嫁に気を遣い続けたストレスからやっと解放され、心が軽くなっていました。

今回彼女の家族は自分たちの生活を変えることができませんでしたが、偶然彼女にとって最適な環境が整いました。うつ病を長引かせると、治すのに時間がかかり、再発のリスクも増えます。

本人は自分がそこまで変わってしまったとは思っていないことが多く、頑張ってしまいます。
近くで見ている家族だからこそ、まずは自分たちが変わり、うつ病と向き合い、うつ病患者にとって何が必要でどんな環境が適切なのかを考えることが、治療の第一歩なのだと思います。