うつ病・抗うつ薬の体験談を320件ほど公開しています(2020.7.25 現在)

うつ病の体験談【上京して孤独だった私に突然襲ってきた病】

10年前の話になります。知人も少なく、頼れる人もいない中で単身で上京しました。

地元から離れたかったのが一番の理由ですが、住むところも働く場所も決めずに身一つで家具家財付マンションへと引っ越してきました。

完全なる若さゆえの勢いと後先考えずの行動でした。憧れていた職場も面接で落ち続け、独りで過ごすさみしさとこれから先の不安が一気に押し寄せてきて毎晩泣いていました。

それでもせっかく上京したのだからと一人で踏ん張り、なんとか仕事にもつくことができました。職場が決まったのもあり、中野区へ引っ越すことに。古いアパートで隣の部屋からは音が聞こえてきては睡眠不足になっていました。

部屋は必要最低限のものだけ揃えて、家に一人でいると不安になるからとできるだけ外にでるようにしていました。仕事は夜から朝方にかけての飲食店で働き、最初は慣れず不安だらけでしたが、友達もできてお給料もいただいてなんとか生活していました。

東京にきて3か月を過ぎた頃に少しずつ異変を感じるようになってきました。昼夜逆転生活で自律神経のバランスを崩し始め、いくら疲れていても眠ることが出来なくなっていきました。接客業だったのもありストレスをため込むことも多かったです。

その中でも一番の原因は孤独だと思います。心身のバランスがとれず、布団から出られなくなっていきました。何するのも億劫で、ご飯を食べても味がしない、1日中携帯とにらめっこして過ごす日々でした。

明かりは点けずにゲームに没頭して、お腹が空いたらパジャマのままコンビニへ行って、お菓子や弁当、カップ麺を買って食べ続けました。そして眠くなったら寝る、仕事へ行こうと思っても体が固まって涙が溢れ、無断欠勤を続けていました。

心配してくれる友達との連絡も自ら途絶えさせ、人と会うことも会話もない日が続きました。生活もあるし働かなければいけないことは理解していたのですが、あの時の自分は廃人のようでそれどころではありませんでした。

毎日いつ死んでもいいと思いながら眠りについていました。ただ死ぬ勇気もないし、行動に移す気力もありませんので涙ばかり流し、人との交流を避けてはただお腹を満たして寝るだけの生活でした。

そんな生活を数か月続けましたがこのままではだめだと思い、突然メンタルクリニックに行こうと思い立ったのです。案の定うつ病だと診断されました。ホッとしました。病名が欲しかったのだと思います。

医者は淡々と話を聞くだけで抗うつ剤と睡眠薬を大量にもらいました。安心して毎日飲み続けました。頭はぼーっとするし思考能力低下、やる気がおきず動悸がして、これはやばいと本能的に思いました。効いている間はいいのですが効果が切れると不安感が押し寄せてきてきました。

それからは人からの助けとタイミングで実家へ帰り、家族の支えもあってこのうつ状態を脱することができました。自分の身に起こるとは思ってもいなかったのですが、無理をしない生活を送る大切さを教えてもらいました。