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うつ病の体験談【人はちょっとしたことで「うつ」になるんです】

うつになる人の特徴として、責任感が強いとか完璧を求める傾向が強いとか言われます。

私はどちらかというと正反対なので、うつには関係ないと思っていましたが、原因があると結構簡単にうつになるんですね。

私の場合は事故を起こし、相手に重症を負わせてしまったことがきっかけでした。

私生活も過渡期にあり、会社では主任になったばかりで慣れない仕事が増え、時期を同じくして家を立てていて打合せと見学会。

そんな折に事故を起こして相手に後遺症の残る怪我を負わせてしまいました。

最初は何とかなる、と思っていました。仕事もまあ何とかこなせたし、家の建築も終盤に入っていて妻も頑張ってくれました。

裁判や保険の手続きなどを含めた事故の処理をしながらお見舞いに行きながら賠償額について調整したり大変でしたがなんとかやっていました。

そんな生活が半年くらい続き、色々なことがやっと落ち着きました。

家はなんとか入居することができ、お金の支払いも始まり、仕事も少しずつ覚え、最大の懸念だった事故に関しても処分は比較的軽く、被害者にもなんとか納得してもらうことができました。

これで普通なら元の生活に戻れるはずなんですが、徐々に「眠れない」という症状が出てきました。

最初はゲームのやりすぎとかネットの見過ぎかと思っていたのですが、何をどうしても眠れなくなり、仕事をしていてもなんかつまらない。

家では「何イライラしてるの?」と言われることが多くなりました。

どうもおかしい、と思い神経内科に受診し神経学的検査やMRIなどを受けましたが異常なし、精神科を紹介されました。

何度か通いながら検査をうけ医師からの診断は「うつ」、しかもあまり良くない状態というものでした。

仕事をしながら通院という生活がはじまり、薬を飲み始めました。

ネットでも話題に挙がりますがうつ病は「なまけ病」「現実から逃げてるだけ」というイメージが強くあります。

私も自分自身がそうなのかとずっと悩みました。

半年くらいで起きることもままならなくなり休職することになりました。

職場の理解もあり半年後に復職しましたが上司の勧めで再び休職。

更に9ヵ月の休職になり、最終的には仕事を続けられるのか、という話題も出るようになりました。

最終的に復帰するとき、私は復帰に失敗したら絶対に見つからないところで行方不明になって死ぬ、という計画を立てて復帰に望みました。

まあ、こうして後日談を書いていることからも分かる通り、その計画は実行されずに済みましたが、うつから復帰するということの大変さを欠片でも良いのでわかってほしいと思いながら、こんな文章を書かせて頂いております。