うつ病・抗うつ薬の体験談を500件以上公開しています

うつ病の体験談【双極性障害になるとどういう症状が出るのか】

双極性障害(そううつ病)になるとどうなるかを、体験を元に書いてみました。当時(2017年)私は工学部4年の学生であったため、研究室は光電子工学に関する研究室に配属していました。

私が担当する研究内容は初めての内容であり、わからない事だらけでした。質問をしようにも知っている先輩や研究室の教授にするのがなかなか出来ずに一人でなんとかしようと頑張っていました。

すると、5月はじめから突然うつ状態になり、強い倦怠感、強い不安にあいました。また、集中力も低下していたため、研究が思うようにうまくいきませんでした。

うつ状態になって2週間経過すると突然そう状態になり、うつ状態と違ってどんどん考えるようになり研究が進むようになったのです。やる気も出て、一人で研究テーマについてリサーチをしていました。しかし、また2週間経過すると突然うつ状態になって再び気力を失い研究が進みませんでした。

症状が発生してから私は「ただの気のせいだろう。またやる気が出るだろう」と思いながらそうなるまで年が開けるまで待っていました。1月に入っても一向に躁状態にならず、結局は私が研究するのではく、研究室のメンバーが研究を進めていました。

私はこのような事になり、「なんでこんな事になったんだろう。いっそ死にたい」と思い、研究室のメンバーに自殺をほのめかすLINEを送ったことがありました。受け取ったメンバーは私に大激怒しました。

「どうしたんだ?何があったんだ?」と言われ、症状のことを話をしてみましたが、親身になってもらえず「お前が単純に甘いだけだろ。もっとやる気を出してやれ」とさらに怒られました。

慰めてくれるのかと思った私は急な事に驚き、再び死にたいという気持ちになってしましました。そして同時に「これはおかしい、病気かもしれない」と思い、大学を卒業して大学院に入学してから、うつ状態が落ち着いて5月に精神科がある大学病院に診てもらいました。

すると、精神科の先生は「双極性障害ですね」と言われました。「周期的にそうとうつが切り替る、そう状態になりと自分が天才のようになり全てがわかりように物事がうまくいき、うつになると強い倦怠感、集中力の低下といった症状は双極性障害の典型的な症状です」と言われました。

私は「やっぱり病気なんだ。なんかスッキリした。」と思いました。さっそく、双極性障害に効果がある向精神薬を処方してもらってからは、うつ状態になる期間が以前と比べて減りました。

それでも、大学院に上がってからは、支障が出ると思い2018年9月に退学して薬を服用して落ち着いた翌年の2019年4月に教員になりました。

最初のうちは仕事が分からなかったのでいろいろ質問しながら仕事を進めましたがうつ状態になる事がほとんどありませんでした。この時私は「治ったな。薬は飲まなくて済むだろう。」と間違ったことを思い11月から薬を飲むのをやめてしまいました。これが後に大変なことになることは予想出来ませんでした。

年が明けて1月初め、突然強い倦怠感、強い不安・恐怖になり、「死にたい。自殺しよう」とためていた薬を大量に服用し自殺しようとしました。しかし、失敗に終わり警察に声かけられて病院に救急車で搬送されました。

検査結果は問題ありませんでしたが、医師や警察官、家族からとても怒られました。これをきっかけに「ちゃんと薬を服用しないとだめだ」と思い、2020年2月教員を退職して現在休養しています。

双極性障害は、薬を服用することで症状をやわらぐことが出来ます。ですので、皆さんもいきなり「天才だ」と思ったかと思えば「突然やる気がでない」などの症状がありましたら、一度病院に行って診てもらうことをお勧めします。