うつ病・抗うつ薬の体験談を320件ほど公開しています(2020.7.25 現在)

うつ病の体験談【死産をきっかけにうつ病を発症しました】

実際にうつ病を体験された方の体験談を載せています。

私がうつ病になったきっかけは「死産」でした。大学時代からお付き合いをしていた夫と結婚して、半年後に待望の妊娠をしました。双方の両親も初孫の誕生に大喜びで、私と夫も幸せな日々を過ごすこととなったのです。

しかし、妊娠9ヵ月目に行われて定期検診で赤ちゃんの心臓が止まっていることが確認されて、医師に「死産」と診断されて、翌日、亡くなった赤ちゃんをお腹から出すために誘発分娩が行われて、決して産声を上げることのない赤ちゃんを9時間かかってお産しました。


その時の私は、「次は健康な赤ちゃんを産んでみせる」となぜか前向きな発言を周囲の人間にしていました。今から思うと、死産したことを忘れたかったのかもしれません。自分に起きてしまった出来事をまるで他人事のように思うことで、気分が沈むことを避けたかったのでしょう。

産後は実家で過ごし、夫と住むアパートに返ってきたのは2か月後のことでした。結婚後は専業主婦となっていたため、家事以外にはやることもなく、ふとした時に死産した赤ちゃんのことを思うことが増えてきました。「どうしてなんだろう」「私が悪いのだろうか」とどうにもならないことが頭の中に浮かんでは消えていきます。

夫と一緒にいるときはよいのですが、それ以外の時間はいつも「どうして?」ということばかりが気になるようになり、ついには何をしていても「楽しい」と感じられなくなり、以前は好きだったテレビのお笑い番組を見ても笑えなくなりました。夫を送り出した後は家事をするわけでもなく、一日中、ベッドに横になりながら天井を「ぼーっ」と眺めているばかりで、気が付くと夫が帰宅する時間になっていたほどです。

服装やメイクにも気を配ることができないので、お出かけするのもおっくうになってきました。そして、ついに「これから先もこんな生活が続くのならば私なんかいなくなってしまえばよい」と思うようになってしまったのです。

さすがに、ここまでくると夫も私の変化に「おかしい」と感じるようになり、義理の両親に話したところ「うつ病かもしれない」と判断されて義理の母親に連れられて近所で評判の良い心療内科を受診することになりました。そこで、今までの経緯を女医に話した結果、軽いうつ病と診断されて抗うつ剤を服用することになったのです。

「メイラックス」という薬だったのですが、一日一錠飲むと少しだけ元気が出てきて、買い物にも出かけられるようになりました。すぐには元の自分には戻れませんでしたが、半年ほど服用したら症状が緩和して普通の生活ができるようになったので良かったです。もともと、性格的に悩むタイプではなかったのですが、自分の想像以上の悲しい出来事が降りかかってきたときに心が壊れてしまいました。
今回の経験で「誰にでもうつ病名なりうる病気」だと実感しています。