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うつ病の体験談【社会人1年目のうつ症状】

社会人1年目の時の話です。

福祉関係の仕事に就職し「学校でも真面目に勉強してきて、それなりに優秀な成績も収めた。これから仕事も一生懸命頑張って認めてもらいたい」、そんな思いもあり不安と期待の中懸命に働きました。

最初は失敗して怒られるようなこともありましたが、周りにいた同期も同じような感じであり、実力に差を感じることなく、励まし合いながら楽しく仕事していました。

半年ほど経った頃、私は相変わらず上司や先輩に怒られている日々、同僚は周りの人と上手く付き合いながら怒られることもなく楽しく仕事をしていることに気が付き始めました。

「いつのまにか置いて行かれている…」そんな焦りが急に込み上げてきました。しかし、頑張れば頑張るほど他の人がやらないようなミスが続いたり、周りの人と上手くコミュニケーションが取れず、気持ちが萎縮しているのがわかりました。

このころには自分に対する自信はすっかりなくなり、話しかけられてもオドオドし、蚊が泣くような声の大きさでしか返答できず、聞き返されることもしばしばありました。

次第に、朝目覚ましが鳴っても起きられなくなり、遅刻するようになりました。また上司に叱られ、始末書を書き、気が滅入る。また朝起きられず始末書、そんな悪循環に陥っていきました。そして、私はとうとう朝布団から出られなくなりました。出勤時間が過ぎ、携帯電話が鳴っても出られず無断欠勤してしまいました。

ある日、何気なくファッション雑誌のコラムを読んだ事を思い出しました。そこには筆者のうつ病体験が書いてあり、最後には「精神科に行くことは恥ずかしいことじゃない。風邪を引いて病院に行くのと同じ。つらくなったら精神科に行こう」といったような内容でした。これは自分に当てはまるのではと思った私は、重い体にムチを打ち精神科を受診しました。

私が持っていた精神科のイメージはどんよりした雰囲気で、独り言を言っている人や奇声を上げたりしている人など少し怖い感じでした。しかしいざ行ってみると、待合室は割とお年寄りが多く、風景としては普通の整形外科や内科などと何ら変わりがありませんでした。

診察の時は、自分自身が今どんな感じなのか、職場でどんなことがあったのかを先生に話す事からでした。「それはつらかったですね、今のあなたはうつ状態です。本当は入院した方がいいのですが、できることはお手伝いさせていただきます」と、丁寧に対応してくださり、気持ちが少し軽くなったのを感じました。

薬が処方され、服薬を続けているうちに少しずつ気持ちが落ち着いてきました。(プラシーボだったのかどうかは今でもわかりませんが)

仕事もだんだんと行けるようになりました。上司にこのことを打ち明けると「つらかったね。でも、自分は病気だって思い込むと本当にそうなって辛くなるから考えすぎずに、仕事も頑張りすぎないで肩の力を抜いてね」と話して下さり、理解してくれる人がいて嬉しかったのを覚えています。現在は薬も飲まずに夜もよく眠れ元気に生活しています。

普段気が付いていないだけで以外と周りにもうつ症状の経験があったり、ストレスで夜眠れなくなってしまう方もいることを知りました。

うつ症状を経験した私だからこそそんな方たちの気持ちも少しはわかるので、周りにいたら見守ったり話を聴いたりできたらと思い、現在はそちらのほうの勉強もしています。