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うつ病の体験談【精神病院閉鎖病棟での生活】

実際にうつ病を体験された方の体験談を載せています。

わたしは、うつ病に4年前ほどになり、閉鎖病棟に入院したことがあります。

その日々は、地獄のようであり、またいろいろと考えさせられる日々でした。

うつ病になったきっかけは、職場での人間関係でした。わたしは教員をしていたのですが、同じクラスの先生と合わず、というか、その先生がけっこう悪い評判の先生で、もともと警戒していたのですが…案の定振り回され、パワハラを受け、暴言を吐かれ、精神を病んでしまいました…。

最初のうちは、少しその人と距離を置いて、仕事を休めば治るだろうと思っていたのですが、その思いは虚しく、パワハラのことがトラウマになり、職場に行けなくなりました。

自分でもなんだかおかしいと思ったので、近くのクリニックに行って、抑うつ状態と診断を受け、そのあと少し休ませてもらいました。

しかし、結局良くはならず、どんどんと悪化していきました。そして、誰かに殺されるという妄想に取り憑かれるようになり、それなら自分で死んだ方がましだと思い、自殺未遂をしたため、救急搬送され、閉鎖病棟で入院することになってしまいました…

それまでの人生は比較的順風満帆だったので、地獄に突き落とされた気分でした…。

閉鎖病棟での日々は、あまり思い出したくないこともありますが、統合失調症や認知症の人と一緒に生活をしていて、何が普通なのか分からなくなりそうでした…。

わたしは、比較的症状が軽い躁鬱病やうつ病の患者さんと仲良くなり、テレビを見たり、話をしたりして仲良くしていたのですが、みんな優しい人たちでした。精神を病む人は、気が優しい人がもしかすると多いのかもしれません。

生活の自由は、奪われていましたが、食事が美味しかったのがせめてもの救いでした。たまに行く病院敷地内での散歩や売店への買い物も楽しみでした。なによりも勉強になったのは、人生経験が少ない私が知らないような大変な話やなぜ精神を病んだのかなど様々な人の苦労の話が聞けたことです。

その人たちの話を聞くと、私が悩んだり、困ったりしていたことがなんともないようなことのように感じました。みんないろいろと大変なことやうまくいかないこと、悲しいことを抱えて生きてるんだ、ということをひしひしと感じました…。

生活に困ったり、お金に困ったりしたことがないわたしは、恵まれているんだ、と感じ、親や周りの人に感謝する心を持つようになりました。

職場での人間関係のことは相手も悪かったけど、私の接し方や態度も改めていかなければいけない、自分を変えて上手くコミュニケーションを取る方法、ストレスを発散する方法、言葉を間に受けない方法を身につけなければいけないと思いました。

それから、4年経ちましたが、今は、薬も飲まず、カウンセリングのみで、症状もほぼなくなりました!本当に大変な経験でしたが、人生のターニングポイントだと思って頑張って行きたいと思っています。