私はレクサプロという抗うつ薬を、現在進行形で使用しています。その経緯ですが、大学生の頃、私は交友関係や勉強、アルバイトのことなど、様々なストレスを抱えながら大学に通学していました。
しかしある時、通学のために電車に乗ったところ、突然吐き気のようなものに襲われたのです。それでも我慢して電車を乗り終え、バスに乗ったところ、今度は強烈な吐き気と目眩に襲われました。さすがに今度は耐えきることが出来ず、私はバスを降りて通学を諦め、家に帰ってしまいました。その時はたまたま気分が悪かったのだと私は思っていましたが、なんとその症状が何度も何度も続いたのです。
これはおかしいと思い、精神科に受診したところ、パニック障害と気分変調症と診断され、レクサプロを処方されました。とはいえ、抗うつ薬には何かと悪いイメージか世間に漂っています。私も最初は「抗うつ薬は効かない」「抗うつ薬は服用し続けると依存性があって危険」というネットの情報を鵜呑みにし、おずおずといった感じで服用していましたが、効果は覿面。どうやら体質にあっていたらしく、パニック発作を起こすことが少なくなりました。
もちろん、依存などの症状もありません(現在は様子を見て、薬を飲んだり飲まなかったりしています)。以前は夜中、理由のない不安で動悸が起こることが何度かありましたが、夜にレクサプロを飲むようになってから、そういうこともなくなりました。また、私はパニック障害の他に睡眠不足にも悩まされていましたが、薬を飲み始めたおかげなのか、10時間しっかり眠れるようになり、寝付きも良くなったような気がします。
まだ完全に病が治ったと言える状況ではなく、結局大学もやめてしまいましたが、私は精神科に通ってレクサプロを処方されて、本当によかったと感じています。今はその精神科のあるデイケアに通いつつ、アルバイトをしながら日々を生きている状態です。
決して裕福とは言えない暮らしですが、あの時の地獄のような状況からここまで回復したのだと思うと、今の生活に満足しています。ただ一つ、不満があるとすれば、それはお酒を飲むことができないことくらい…(抗うつ薬を飲んだ後にアルコールを摂取すると作用が増強し、大変危険です)。
確かに、抗うつ薬には依存性があり、副作用があって危険な一面もあります。しかし、正しく服用し、それが体質に合っていれば、その人の病を劇的に治してくれるのです。願わくば、今の抗うつ薬のネガティブなイメージが払拭され、病に苦しんでいる人は忌避せずに抗うつ薬を試して欲しいと思っています。以上が私の抗うつ薬の体験談でした。