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うつ病の体験談【仕事が嫌になったら逃げても良い】

自身の体験談です。

私はしたいことが特に思いつかなかったから、という理由で大学に行きました。大学4年生になって周りが就職も決まり始めた頃に、やっと自分が何がしたいのか考え始めました。

私は動物が大好きで、好きなことを仕事にしようとトリマーの資格を取ることを決め、大学を卒業してアルバイトをしながら資格を取りました。

そして初めて面接を受けたところに合格し、晴れてトリマーとして働き始めました。最初はワクワクしながら、毎日が勉強だと思って仕事をしていたのですが、毎日何をしても怒られる為、何もできないし何も発言できなくなっていきました。

分からないことがあっても質問できず、そんな自分も嫌になっていき、職場では怒られてないときでも泣くようになってしまいました。そして半年くらい経ったころ、怒られて大号泣してしまい、過呼吸を起こしてしまうまでになりました。

過呼吸になった翌日に、いざ出社しようと車まで乗り込んだのですが、アクセルを踏めず・・・電話して休ませてもらうよう店長に頼みました。呆れられているのが伝わりました。そして家に戻り、家でも泣いてしまい、それを見かねた母が精神科に連れて行ってくれました。

日頃は人前で泣くタイプではなく、映画などの感動のシーンでも泣かないのですが、精神科の先生の前でも大号泣しました。何がツラいのかなど色々質問されましたが、ほとんど覚えていないし、泣いて会話にならなかったと思います。

診断結果はうつ病で、カウンセリングや精神安定剤、睡眠薬などをもらいました。仕事は休みなさいと言われました。

診断書も書いてもらい、改めて店長に電話して、うつ病のことと休業が必要なこと、診断書もあることを話しました。しかし、店長から言われたのは「休むぐらいなら辞めて。みんなうつ病の傾向があっても頑張って働いてるのに甘すぎる。」という言葉でした。結局私は職場に行くことができないのでそのまま退職になりました。もちろん自己都合の退職です。

その後、3か月間引きこもりになりました。何もしたくない、何も考えたくない、何も考えてないのに涙がでてくる。今考えると、いつの間にか限界に達していたんだなと思います。

もっと早く辞めていれば、と思うこともあります。あの時、母が精神科に連れて行ってくれてなかったらどうなっていたのか、考えると怖いです。

3か月経ってさすがに生活ができなくなったので、アルバイトを始めました。トリマーのことは思い出したくなかったので、全然関係のないイベントの仕事です。週に1回くらいから始めたのですが、そこの事務所がアットホームで良い人ばかりなので続けられていて、今では毎日のように働けるまでになりました。

好きなことを仕事にするより、人間関係って大事だなと思います。