うつ病・抗うつ薬の体験談を500件以上公開しています

うつ病の体験談【うつ病と働き方】

私は20代前半の頃、初めて鬱病と診断されました。
仕事は医療関係で、鬱病を発症したのは、転職して新しく勤めることになった職場でのことでした。

前の職場は待遇が悪いという理由で退職し、鬱病とは縁がないと思っていました。
しかし、新しい職場に入って、馴染めず初めて人間関係に苦労しました。

挨拶しても返してくれない、明らかに冷たい態度を取られるなど、最初は同年代の女性のことで悩むようになりました。私としては、挨拶もしているし、言われたことは漏れなくやっているし、ましてや悪口も言ったことないのに、全く心当たりがありませんでした。

すると、今度は一回り上の男性職員からも、挨拶などを無視する、私がいるとわざとらしくため息をつく、などされました。私以外の人とは楽しそうに話すし、もちろん挨拶もします。このことも、これといった原因が分からず、誰にも相談できないまま、とにかく辛い日々を送りました。

この状況が2,3ヶ月続くと、二人の声が聞こえるだけで動悸が起きたり、胃が痛くなったりしてきました。交代制だったため、毎日シフトを確認しては、一緒にいる時間をどう凌ごうか、いっそのことずる休みをしてしまおうか、などと考えるようになりました。

当時はそのことを相談できるような仲の良い人はおらず、上司に直接相談して異動をしたいと訴えていました。でも、わたし自身も逃げてはいけないと強く思っていたため、なるべくシフトを合わせないようにするという形で収まりました。

心を打ちあける相手もいないまま、さらに半年後、症状は悪化していきました。仕事に行く時間になると、行きたくないと時間ギリギリまで家にいては、車の中で訳もなく泣いていました。朝は目が覚めるのが早くなり、いつも4時台に目が覚めるようになりました。

そして、アパートの二階から飛び降りようと何度もイメージしては、泣いての繰り返しでした。今までにない症状でしたので、精神科医を受診しました。

そこで中度の鬱病と診断され、仕事を休むことになりました。その後上司と何度か話し合いましたが、結局退職することにしました。

今では、周りの人たちに恵まれ、症状は回復しています。
そして、うつ病を発症して考えるようになったことがあります。

確かに人間関係はついて周るものですが、合わない人と無理してまで付き合う必要は無いと思います。
逃げや甘えだと言う人はいると思いますが、周りの声や目を気にしすぎて、自分の時間を無駄にすることはありません。逃げ道を作ることも大切なことだと思います。

そして、辛い、苦しいと思うのなら、思い切って休むことも大事です。
なにより、信頼できる人に相談すること、自分の人生を大切にすること。
鬱病が原因で自殺する方が少しでも減少するよう願うばかりです。